心と体の健康 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

帰国してすぐに健康診断にでかけた。
今回は初めて,寝ている間に行われる胃と大腸の内視鏡検査、そして脳を始め内蔵全体のCTとMRI検査もした。

検査当日すぐに、胃と大腸にポリープが発見され生検に出されたが、結果は良性だった。

脳の血管または内臓、特に膵臓か胆嚢あたりに問題が発見されるのでは?とドキドキしたが、異常なし。全部ストレスだったのかな・・・

子宮には、上皮細胞が変化している異形上皮があるといわれた。これは、ガンに移行してもガンが上皮のうちにとどまっている状態であれば、レーザーで焼くだけで問題なし。100%治癒。19年前と15年前と同じ。でも15年前は良性だったので、そのまま何もしていないはず。当時は、症状があったが、今はまったくなし。

ただ、小さな筋腫が数粒あることがわかった。それでも普通なことなんですよ、といわれた。女友達数人に話すと、皆あるといっていたし、あちこち、ころころ沢山よ!という人もあり、子持ち昆布?いやいくら?もしくは、マリモかいな・・・?想像しただけで気持ちが悪くなる。

そこで、ドクターに質問してみた。
「イタリアの婦人科の先生は、子宮筋腫があると、すぐに薬をだしますが、実際説明もなく数週間飲んで,3ヵ月後にエコーをかけたら,筋腫が消えていたんですが,乳がんをやった知人にそんなの危険!のんじゃいけない!といわれたのですが,そういうものなのですか?」と聞くと、それは確実にステロイドを服用しており、副作用としては、乳がんにかかる可能性も大きい。薬は飲んじゃだめ、といわれびっくり。説明もなかったし、質問さえしなかった私もアホなのだが、やはりドクターは信頼関係が大切。個人的には、薬を出さないドクターがいいと思った。

また、副鼻腔炎も指摘された。がーん、治ったはずじゃ・・・。
子どもの頃から、鼻を噛んでも噛んでも上手に出せなかった記憶がある。大人になって、旅行に行く際、あまりにも耳が痛くて、耳鼻咽喉科へ行き、顔のレントゲンを撮ったら、空洞という空洞がすべて鼻漏でうまっており、ぞっとしたことがある。のどがやられると、副鼻腔炎になり3週間は長引き、治っても繰り返すこと数ヶ月ということがあったが、ある時,重曹水で鼻うがいするようになったら、嘘のように,楽になった。実はこの鼻の分泌液は、通常でも一日1リットルは分泌されるそうで、それでも痰や唾液の一部として流れてしまうものらしい。それが、副鼻腔炎になると、うまく痰が切れなくなってしまい、空洞にたまってしまうのだ。けれど、これまた、薬は飲まなくてもいい、とドクター。薬は飲めば、体は楽になるけれど,やめればまた同じ。その繰り返しですから、薬は結構。は・・・そういうものですか。

去年、おととしやった骨粗しょう症の検査では、骨密度が下がり異常、といわれていたが、今回は非常に数値もよかった。内臓脂肪の数値も非常に低くほめられた。太極拳のお陰だと!でも皮下脂肪がちょっとあるよね、と私のわき腹をぽちっとつまんできた。<おやじ~?!>でも私に皮下脂肪があったら、イタリア人,皆肉の塊よ?!爆

いずれにしても、すべてにおいて、早期発見、早期治療が一番大切。また自分の健康の状態を把握しておくことも重要だ。

胃はやはりストレスだといわれたが、あとは、意外な結果だった。けれど、今どうこう、というわけではない。

とにかく、命以上に大切なものはない。
その大切な命のために、体のためにできることが、健康診断。

今回は、高いお金をかけてしまったが,もし、自分の状況を把握し得なかったら、今後、無理したり、放っておいしてしまうこともあるだろう。
自分のために、家族のために。信頼できるドクターの指導の下に,自分の人生に向き合って生きたいと再確認した次第。