一時帰国 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今朝無事に一時帰国した。

何でも決めるのは,ラスト・ミニッツの我が家。南仏に行く時なんぞ,向かいながら、ネットでホテルを予約するのが普通。日本の帰国も早く、飛行機を予約しなきゃ、と思いつつ、夫は出張でいないし、長女・長男の現地校の補習がいつまでなのかさえわからない日々で、案の定、ギリギリになって決めた。

例年よりも出発が遅くなり,日本は暑いよ・・・といわれると、涼し目のミラノから出るのは、今回は非常に億劫だった。お土産云々、最後の2日で走った。(とはいえ、今日の関東地方は24度。ミラノはなんと34度だったとか。)

さて、出発当日。
全員分のシーツやタオルなどを洗濯し,布団を干してから,収納。植木もすべてアパート敷地内に移動させ、最後の最後に大慌て。

マルペンサ空港についても余裕なし。
チェックインが2時間待ち、といわれていたので、それは前夜に済ませていたが,がらがらだった。荷物検査、出国手続きは、ある国籍の方々の後ろにつくと、必ず時間がかかる。案の定、私たちの前の前にいたアラブ系の家族は、イタリア語を解せず、ご主人?と思える人が、本来入れない検査場のところにまで入って通訳をしていたのだが、バッグの中から果物ナイフが出てきたり、出国手続きで手間取っていた。

ゲートに到着すると、既に乗客の乗り込みが始まっていた。なんとタイムリーな!無駄な時間がないと、無駄な買い物をしなくてよい。笑

5分から10分ほど遅れて離陸するといっていたが,私は飛行機に乗り込むとすぐに眠り込んでしまうたちで、実際離陸した状況はしらない。とはいえ、4本映画を観、ラリエットも1本仕上げ、大満足。サービスもこんなものさ、と思っていれば文句もない。笑



今回,初めてWifiのルーターをレンタルすることにした。ミラノで使用している携帯電話は日本では利用できないが、Wifiがあればインターネットは使用可能。昨年ソフトバンクで安い携帯電話を購入した。なんと2000円。プリペード・カードは60日間有効。3000円だが、レンタルを考えれば安いものだ。毎回、公衆電話を探し回り、友達との約束にも、慌てることが多かったが、今時携帯電話がないと生活もできない。便利なのもよいが、それに頼り切るのもどうなんだろうな・・・とふと思う。

ルーターは出発前日ネットで申し込み、空港の郵便局止めで受け取り、出国の際、郵便ポストに出せばよい。うん、非常に便利で無駄もない。

でも、イタリアへ来る20年前、いや4,5年前でもこんな生活想像できただろうか?特に,日本は時間通りに,バスや電車がやってくる。計画通りに物事が進む。恐ろしいな、と思う。

出発前に,長男が現地校の宿題で本を2冊購入しなければならないことが発覚。すぐに、行きつけの書店へ電話し、在庫があるかどうか聞いてみたら、1冊のみあった。もう1冊は数軒電話したが、みつからず。古本屋のネットで予約。3日以内に到着といって、やはり到着せず。そんなもんさ。

郷に入れば郷に従え。
行く先々での習慣やペースがある。早くなったり、遅くなったり。それに振り回されない心の余裕を持ちたいものだ、と思った。