さて、先日、日経新聞のWeb版でオヤが紹介されていた。池袋のデパート・西武本店の手芸用品売り場・サンイデーにて「ビーズの縁飾り」教室が2010年から毎月開催され、年々参加希望者が増えているようだ。1回完結でトルコのレース編み「オヤ」を応用したアクセサリーや縁飾りの編み方を教えている、とか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO73775440U4A700C1W03501/
子供の頃、よくビーズでアクセサリーを作ったが、この10年ほど前くらいから、ビーズのアクセサリー作りは主婦の間で大ブーム。日本の美容院や歯医者には必ず置いてある雑誌「女性自身」誌の特別編集版「ビーズニュース」は12号まで出版されたが、私はその12冊の全作品を作ってみた。もちろん、投稿もしたくらいなのだが、作品の難度は個人的には、オヤの方が断然上だと思う。編み物は、小学生の頃からしているが、なんといっても、オヤは細い糸と細い針を駆使せねばならぬ。特に年齢的に、視力がこの1,2年かなり落ちてきたのだが、オヤをすればするほど、視力が落ちていくのが、身をもってわかるのだ。ある意味、感覚的に編めるのだが、サンプルをみて、編み図を起こすのに、目数を数えるのが、しんどいのなんの!私は「鶴の恩返し」の鶴だわ、といって自虐的になる。苦笑
こちらは、私のオヤの師匠である、トルコ人の友人の作品。
もともと彼女は、トルコの伝統手芸である、スカーフの周りに小花レースを編むイエメニ・オヤを作っていた。基本的大判の花柄スカーフに色を合わせたレースワークなのだが、イタリア人に紹介しても、どうも色の配色、感覚が合わないようで、受けない様子。たしかに、今ひとつ野暮ったい感じがしないわけでもない。
私は、数年前イスタンブールに旅行した際、オヤのラリエットに一目ぼれ。是非それを編んでみては?と薦めたが、どうも彼女が作ってくるアクセサリーは色の組み合わせが今ひとつ。敢えて色のコンビネーションを、彼女の趣味ではないのは、十分承知していたが、指示させてもらったら、だいぶ作品が変わってきた。
ところで、オヤは、トルコの伝統手芸であるが、トルコ女性の生活・自立支援でもあるという。もちろん伝統の存続にも配慮されているというが、オヤ作りは、すべて手編みで手間隙かかっているもの。最近は世界的に、オヤ・アクセサリーが流行しているようだが、作業に見合う十分な賃金が支払われず、オヤ作りから離れてしまう製作者も増加しているという。そうなると本物のオヤが入手しにくくなってしまう。トルコでは、女性の自立促進と伝統維持の一貫として彼女たちの活動をサポートするプロジェクトもあるのだそうだ。
私の友人もご主人は絨毯の製造者だが、それだけで生活していくには、非常にきついようで、機会があれば、即売会で彼女の作品も一緒に販売させてもらっている。今回、夏休みにはいり、とはいえ、ラマダン中で、それほどできない、といいつつかなりの量をあずかった。行商にでもでようか?ご興味のある方、是非ご連絡ください。












