当日、検診があり、その日の夜におしるし。
すぐに、父に送ってもらい病院へ入ったが、微弱陣痛。日時が変わり、一泊分加算された・・・ちんっ！翌朝、「一度帰宅する？」とも聞かれたが、予定日を過ぎ、帰宅するのも面倒・・・結局、一日パジャマで病院内の階段を下りたり上がったり・・・そして勝手に配膳係を買って出たものだ。
その夜中から陣痛の間隔が短くなり、１６日９時過ぎに１－２分間隔。子宮口全開。それでも分娩室に運ばれたのは、９時４５分。今でこそ、冷静に自分の育児日誌を読み返せるが、１－２分間隔でありながら３０分以上も置かれたとは、気が遠くなる思いだったと思う。しかも、夫はローマ。大学病院だったので、いずれにしても立会い出産はできず、その代わり、その春に入ったばかりの大勢の研修医と看護士の研修生達に囲まれ、たまらなかった。１０時５１分に人口破水、１１時４７分出産。やっぱり初産は時間がかかるものね。
あれから１８年。
生後６－７ヶ月でローマに戻り、現在までに５回引越した。ご近所さんには恵まれ、沢山の方にかわいがってもらった。長男、次男出産、家族がふえ、今じゃ動物園かい？！というくらい騒々しい。
２年前の長女の１６歳の誕生日の時のブログを読み返してみた。
http://ameblo.jp/sofiamilano/archive16-201205.html
＞自尊心(プライド）、自己愛、自信。
どれにも『自分』という字がつく。
プライドが低ければ自信がなくなり何もできない。自己愛がないと生きる意欲が低下し、前にすすまない。自信もないと、絶えず他人の顔色を伺い、自分の生き方よりも他人の意見に左右されるだろう・・・云々、私自身書いている。
でも、長女の場合、プライドは中途半端だが、自己愛は強く、また自信も何を根拠に？というような、ところもある。イタリアでは、１８歳は、成人に達する年齢だが、まだまだ内面は子供。
うまくいっても、高校卒業まであと１年。それどころか高校最終学年に進級できるかどうかさえ、今回は危うい状態。
そこで、先日パパ様がイタリアのカトリック及び公立校の児童・生徒たちとの講話を思い出した。
>学校へ行くことは、頭と心を現実に合わせて開かせ、現実の持つさまざまな側面や豊かさを見せること。「学ぶことを学ぶ」ことで、人は常に現実に向き合える。また、学校は「真・善・美」を学ぶところ。本物の教育は、人生を愛させ、実りに満ちた生き方に人を開かせるのだと・・・。
教育、education はラテン語のeducereから来ている。「e-」外へ、「ducere」引き出す。
家庭は第二の学校という。そして、親はこの良いものを、外へ引き出し、親も子供によって、持っているものを引き出されるのでは・・・とつくづく思う。
今日、長女の数学の教授との面談があった。かなり、絞られたが、何を言われても仕方ない。先日タゴールの詩を紹介したが、親が子供にしてあげること、求めることは、子供の足元の石を拾ってあげることではない。またよちよち歩きの子供にハーネスをつけ、転ばないよう後ろから引いておくものでもない。
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11846149790.html
転んでも立ち上がる力を見守ること。失敗や挫折にも打ち勝つ勇気と恵みを祈ること。ただ、それだけなのではないか。
わが家の見解と信頼をもって教授軍に託す旨を伝えると、「よく理解できます。私もマンマですから・・・」と普段は鬼ともいわれている数学の教授がおっしゃった。
子育てはつらいな・・・
ところで、肝心な誕生日当日、長女は、昼も夜も友人たちと過ごすという。まあ、それが普通だろう。だから、私は焼肉を食べに行くことにした！爆 土曜日は午前中が現地校、夕方に日本語補習校があるので、その後にアペルティーボを２０数名でするそうだ。でも支払いは各自にお願いしたという。さすが、わが子！！
ちなみにイタリア人は、１００人以上の友人・知人を招待し、親が全額支払うのが普通。それは高校を卒業してからにしてくれ！！二十歳になったら、着物を着て日本式に記念写真を撮ることにした。
子供の誕生日は、母親の出産記念日でもある。おめでとう。そして、がんばってるね！わ・た・し。笑