夢のミラノ・ダービー 2014 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


在外20年ともなると、どうしても日本の祝祭日に疎くなる。

最近やっと長いパスクワ休暇が明けたところ。考えてみれば、日本はゴールデン・ウィークにに突入していた。在ミラノ補習校は基本的に、日本の祝祭日ではなく、イタリアの祝祭日に合わせて休校としているので、我が家の子供たちはほとんど日本の祝日を知らないかもしれない。

ところで、この週末、ミラノでは「ミラノ・ダービー」が行われる。(ちなみにこの"Derby"、イタリア語では「デルビー」と呼ばれている。なんかおどろおどろしい・・・笑)

さて、ダービーとは、同じ町の同じスタジアムを本拠地とするチームが試合をする呼称であり、ミラノの場合はACミラン対インテル・ミラン。両チームは永遠のライバルであり、この対戦は町を二分する盛り上がりだ。しかもなんといっても、ミランには本田が、そしてインテルには長友がおり、『日本人対決』としても注目度が高く、しかもゴールデン・ウイークということで、かなりの日本人団体がミラノ入りしている様子。

私は、まったくサッカーには興味がないが、サン・シーロ競技場は、我が家とは、目と鼻の先なので、大きな試合がある日は、朝からパニーノ屋やらサッカー・グッズを取り扱う店が並び、ビール片手に怪しい人たちがうろつき始める。試合中は歓声やため息まで聞こえてくるからすごい。家やバールで観戦している人たちも多く、どこからともなく応援ラッパやらチアホーンが鳴り響く。

5月4日、当日は夜の8時45分キック・オフ。日本のサッカー・ファンは朝の4時前から起きてTVの前にかぶりつき?!日本からもTV中継が沢山入るだろうが、NHKは現地映像に加え、ミラン本田とインテル長友、2選手を追う専用カメラを設置し、独自に映像を製作して放送するそうだ。そういえば、友人を介し、NHKのクルー団からサン・シーロ界隈のおいしいレストラン情報を聞かれた。

サッカーのある日は、簡単にパニーノをかじって試合に臨むファンも多いが、試合の後にレストランやエノテカに流れるケースが多い。この日は、どちらが勝とうとも、ミラノは夜遅くまで大騒ぎになるのは、間違いなし。

長友は今後レアルなんだかマンユーなんだか移籍の話もよく耳にするし、なんといっても、ミラノが来年開催されるミラノ万博・Milano Expo 2015の開催地跡地にミラン専用のスタジアムを建設するという。移動は数年先の話になるだろうが、このミラノ・ダービー、しかも日本人対決というのは、これが最初で最後の夢の対決になるかもしれない。

どんだけ盛り上がるんだろうね・・・・。4日の夕方はドウモまで出かける予定があるのだけれど、夜までに無事に地元に戻れるのだろうか?笑