今日は何の日?! ~ 2月26日 父の誕生日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日2月26日は父の誕生日。77歳になった。 

心筋梗塞で倒れ、家族を集めてください、と担当医にいわれ、次男だけを連れて帰国。入院中に誕生日を迎え73歳になった。 

あれから、4年。 

足腰が痛いといって、車もやめたし、病院以外は外出しなくなったようだ。それはそれで、心配だけれど、それでも、生きていてくれるって私の希望。そうしょっちゅうは会いにいけないけれど、生きていてくれるってそれだけでも安心なのだ。 

いつからか父は自分のことを「おじいちゃん」というようになった。 
メールでも「おじいちゃんです。」と書いてくる。 

私たちの帰国が間じかになると、楽しみにしてくれているようだが、いざ帰国すると、うるさくて、生活リズムも狂うのだろう。何度も怒鳴られる。それでも、私たちが発ってしまうと、ほっとしつつもさびしいんだろうな・・・。 

ところで、今週の月曜日,ヴェネト州のトレヴィーゾで、36歳の息子が65歳の母親と喧嘩をし、かっとなりアパートの8階(日本の9階)から投げ捨てるという事件が起きた。数年前に母親は未亡人となり、娘は自殺未遂、もう一人の息子は何らかの理由で亡くなっており、精神的にも不安定な親子だったのかもしれないが、なんともいえない事件だ。 

子供がいくつになっても親は親。 
大きな愛だ。 

以前書いたことがあるのだが、一人の人間が生まれるためには、両親が必要である。その両親が生まれるためには、それぞれの両親四人が必要で・・・そのようにたどっていくと、十代さかのぼるならば1024人の親が必要になるという。二十代さかのぼるならば100万人以上の親が必要。そのなかのたった一人の親が欠けても、『私』は存在しない。 

私達の命は奇跡なわけ。 

奇跡である命を大切にし、親に感謝しよう。 

お父さん、おめでとう。 



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