毎回土曜日の午後に行われ、補習校とぶつかり、1時間だけ授業に出席してすぐに会場に駆けつける・・・というのが、常だったが、昨年は日曜日に行われたので、今後は日曜日か?!と期待していたら、再び土曜日に戻ってしまった。あちゃ~。長男本人は、補習校は休むか、式典にでないと言い張っていたが、万が一今年は,賞がとれたらどうするの?結局ぎりぎり、1時間だけ授業に出ることで合意。
野球もサッカーと同じで,年齢ごとに,カテゴリーがあり、2003年にMilano Baseball46のSettore Giovanile(青少年部門)が設立され、6歳から21歳までに、男女合わせて9チームがある。 チームごとに、保護者は飲み物と立食用の食べ物を準備するよう連絡が入り、今朝パイを焼いた。
立食パーティ、飾り付けから音響、野球用品販売などの会場作りは、すべて保護者のボランティア。チームのHPも保護者によるもの。今回私は、会場の飾りつけ担当。数日前から、チームのユニフォームを着せるマネキンを集めたり,リボンで会場をチーム・カラーの赤とブルーのリボンで飾った。


ところで、「Milano Baseball1946」はその名のとおり、1946年に発足。イタリアで一番古い野球チームである。63年にイタリア国内で初優勝。当時の選手たちが舞台に集合。「あっノンノ(おじいちゃん)だ!」という声が聞こえた。そういう人は、イタリアで野球?!とはいえ、さすがに、息子、孫にも受け継がれている。 ちなみに、70年近い活動を評し、昨年末ミラノ市長より「Ambrogino D'oro」(「アンブロジーノ・ドーロ」ミラノの守護聖人アンブロジウスにちなんだ「金のアンブロジウス」)賞を受賞した。
http://milanosportiva.com/2013/12/07/il-milano-baseball-tra-premiati-dellambrogino-doro/

昨年は、不参加だったが、盲人の野球チームの表彰もあった。ピッチャーはおらず、テニスの球だしのような形で、自分で打って走り出す。ボールから音がするようで、その音を頼りに選手たちはプレーするのだ。すばらしい五感!
また、我がチームは地域の小学校や中学校などとコラボレーションで野球の普及に努めている。チームを卒業した選手たちは、チームの子供たちの指導に当たったり、学校へ仕事として教えに行っている。ミラノのブロンクス地区と呼ばれているクアルト・オジャルドという地域のあれた中学校とのコラボはミラノ市からも表彰されたほど。夏休みのスポーツキャンプでは、ボランティアに借り出され、週に2回午後に手芸教室を開いていたが、野球をするには珍しいアラブ系、アフリカ系の国籍もおり、???と思っていたら、上記地域からの参加だったと後から知った。以前、運営メンバーがロム(いわゆるジプシー)の姉妹を連れて来て、無料で、しかも野球用品すべてを提供したときは、閉口してしまったが、しつけはきちんとされている姉妹だった。偏見をもった自分に反省したが、運営メンバーの懐の深さと野球にかける精神はすごいものだと見直した。
ところで、この日のメイン・イベントと言えば、やはり昨シーズンでの最優秀選手(MVP=Most Valuable Player)、最優秀ピッチャー(Migliore Lanciatore<なぜかイタリア語>)、最優秀守備選手(Migliore Difensori)の表彰である。
今回初めて、長男が優秀守備選手に選ばれた。
「えっまじ?!」そう思ったのは、私だけでなく、本人もそうだったのでは・・・?!


昨年までAllievi、Bravesに所属だった長男の守備はショート。昨年まで在籍していた日本人投手の通訳も含め、彼の近くでの守備だった。彼は、シーズン終了直前に帰国。彼がいたら、完全に最優秀ピッチャーになれたのに。今期チームの最優秀ピッチャーはなし。
ちなみに、今年度からCadettiに所属。内部には、ナショナル・チームおよびヨーロッパチームにも選ばれ、昨年中国に遠征した選手もいる。
賞を獲得すること、また身近に目標となる選手がいることは、彼のモチベーションを高めることだろう。文武両道、質実剛健。夢は大きく、志は高く。
春からのシーズンに備え、母の心は躍る。笑
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