聖家族 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日1月25日は、ミラノ・アンブロジアーノ典礼では、「聖家族」の祝日であった。 


我がパロッキア(小教区教会)にはフランス人共同体もあるのだが、ここ数年一緒に大きなミサ聖体にあずかることもなくなった。今年こそは・・・と期待していたが、ミサ1時間前からの聖歌隊練習のため、教会に行ってみると、フランス人会のミサの最中。今年もだめか・・・がっくりきた。 

なぜ、融合できないのだろう?結局歌の練習ができず、お御堂奥の部屋に聖歌隊が集まったのだが、「フランス人って閉鎖的だよね・・・」という声が。まあそういってしまえば、逆にイタリア人団体も、日本人団体も同じことがいえるだろう。お互いが心を開かない限り歩みよりは無理 。 

ミサの回心の祈りは、パパ様の言葉を使って祈られた。 

ところで、パパ様は、昨年12月29日のアンジェラス(お告げの祈り)の中で、聖家族の祈りを唱えられた。 

「すみません」、「ありがとう」、「ごめんなさい」・・・これは、家族の中で平和と喜びのうちに生きるために大切な3つの言葉だとおっしゃる。家族の中で、勝手に振舞わずに「すみません」といい、利己的にならずに「ありがとう」といい、間違ったことをしたことを認めて「ごめんなさい」という時、そのような家族のうちには平和と喜びがあるとパパ様。私は、特に夫に対し、「ありがとう」と「ごめんなさい」をいうのは、苦手かもしれない。 

こういった言葉は、家庭を通じ、日常生活の様々な領域に達する。 

今年10月バチカンで開催されるシノドス(世界代表司教会議)のテーマは、「家庭」。愛と許し、優しさと助け合い・・・「聖家族の日」にあたり、世界中の家族のために祈る。 


聖家族への祈り 
イエス、マリア、ヨセフ 
わたしたちはあなたがたのうちに 
まことの愛の輝きを見、 
信頼をこめてあなたがたに向かいます。 
ナザレの聖家族よ 
わたしたちの家族をも 
交わりの場、祈りの高間、 
福音のまことの学びや、 
小さな家庭の教会としてください。 
ナザレの聖家族よ 
家族の中で決して 
暴力も排除も分裂も起こることがありませんように。 
傷ついた人、つまずいた人が皆 
慰められ、いやされますように。 
ナザレの聖家族よ 
これから行われるシノドスが 
家庭の神聖で不可侵な性格と 
神の計画におけるそのすばらしさへの自覚を 
すべての人の中に呼び覚ますことができますように。