ぼくを探しに | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

まだ若い頃、当時は、まだ若くて細かった!夫と付き合っていた頃、シェル・シルヴァスタイン作,倉橋 由美子訳の「ぼくを探しに」とその続編「ビッグ・オーとの出会い」をプレゼントしたことがある。 

その後、彼は、一足先に単身渡伊。自分の荷物は全て実家に送り届けていた。姑が亡くなり、今は義弟一家がそこに住んでいるが、ある日、夫の荷物の中からこの本を見つけ、持ち帰った。 


絵本といっても、どちらかというと大人向けの絵本でもあるかもしれない。 

80年代一世を風靡したナムコのゲーム、「パックマン」のような、『ぼく』が自分に足りないかけらを探しに旅にでるのだ。 

今回、次男と一緒に読んでみた。 

「ぼく」が足りないものって何だと思う? 

「くち」 
は~っ?!・・・・そう来たか! 
いや~、目に見えるものじゃなくってさ、じゃあDち ゃんに足りないものって何? 
「あたま」 
そうか・・・爆 

これは、以前まだ小さかった頃に読んであげた長女に今、また、読んでもらったほうがいいかもしれない。 

この「ぼくを探しに」の原題は「The Missing Piece」。 

若い頃、人をうらやましがったり、何かの憧れのため、それを手に入れるため、躍起になったものだ。でも、実際それを手にしてしまうと、気に入らなかったり、すぐに飽きてしまったり、窮屈になる。自分は自分。他人と違う自分を自覚し、受け入れ、気に入るまで、どれくらいかかっただろうか。 

今の私には、夫も子供もいるが、それでも私自身に足りないかけらとは? 

毎日どこか、かけらをもちつつも転がり続ける・・・。 
まっ欠けててもいいんない?! 完璧はありえないんだから。そう思っていると、非常に気が楽。

あとは、私の場合、あの方に、心を生めて頂いてもらってますから・・・。笑 

http://www.youtube.com/watch?v=6kz_Wb-NISI