考えてみれば、知り合いのご主人が急死したのだ。享年49歳。心筋梗塞だった。ルーマニア人一家。17歳と14歳の子供がいる。なんか他人事じゃないと思ったら、胸が苦しくなったのをずっと引きずっていたわけだ。
そして、ATM(ミラノ交通)のバスの中で、衝撃的な広告を発見!これまた、気が重くなった。
威嚇・強要・拳骨・レイプ 誰も止めてくれない。
3人に一人の女性は、男性からの暴力を受けています。私たちは敗者です。
これは、先月11月25日「女性に対する暴力撤廃国際デー」に際し、11月22日から12月16日までの間、全ての人々が女性と女児に対するあらゆる形態の暴力を予防し、食い止める決意を新たにする機会として、ATM(ミラノ交通)の広告として、電車やバスの中に張り出されているもの。
ちょっとショッキングだった。
実際調べてみると、イタリアでは毎7分にレイプまたは、レイプ未遂事件があり、昨年では124人の女性が、夫なり、彼氏なり、内縁関係にある男性の手によって殺されていることが分かった。怖すぎる・・・。
話は変わるが、Itamaの託児所は、今年は21人中1人日伊のハーフちゃんがいるだけで、他は皆エジプト、モロッコ、インド人。今年度はそのハーフちゃん以外は皆イスラム教家庭。
イスラム教徒というと、男性は、複数の妻が持てる・・・ようだが、実際ミラノにいるイスラム教徒たちは、どの家庭を維持するにも、さすがに生活費もかかるという現実もあり、殆どが一夫一婦制。
女の子達を見ていると、他の国籍の子供とも変わりはないように思えるが、さすがに男達は、ちょっと違うかな・・・と思わされることが多い。男の子は、なぜかおもちゃのナイフ(それがおままごと用でも)を持っては、首を切るジェスチャーをしたり、お人形の首や、腕、足を切り落とすような真似をし、ぞっとする。
また、子供(男の子)同士の喧嘩も、1歳児時代から派手で、やられたら倍返し。首をしめたり、噛み付いたり、うわ~っ・・・目をつぶりつつ、走っていって止めに入る。おもちゃは投げられ、顔にはぶつけられるわ、噛みつかれたこともあり、これが自分の子供だったら、ただじゃおかんわ!と思いつつ、いずれにしても体をはってのボランティア。
文化が違うといってしまえば、それまでだが、この子たちはどこからそういったことを学ぶのだろう。水曜日だけ手伝いに来るモロッコ人の友人・カディ-ジャに「ねーねー、アラブ人男性って女性に暴力振るうの?」と聞くと、「もちろん!でもイタリア人みたいに殺しはしないけどね!」と笑って言う。うわ・・・イタリア人の方が上なんだろうか?
またまた気が重くなってしまった・・・。
女性や子供に対する暴力は、個人に直接影響するだけでなく、私たちに共通の人間性を損なってしまう。 女性と子供の人権を守り、暴力のない生活を送れるよう、願いたいもの。
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