ITAMA 2013-2014年度始業 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

  ついにITAMA・5年度目の授業が始まった。 

地域の外国人ママ達にイタリア語を教え、子供の学校での文化の違いやらしきたりなどを教えていけたら・・・といって数人のグループではじめたItaliano per le mamme. 略してITAMA.。 

ミラノ南西部には、私たちのような、非営利団体として、託児所付きで外国人にイタリア語を教えているところは、数箇所あるが、場所を提供している学校の都合で、昨年から2箇所閉鎖している。S.Siro地区には、他にも、週に2回の教室を2回行っているところもあるが、閉鎖したところもあるだけに、じわじわと状況が変わってきており、今年は、9月だけで130名を超える応募者があった。その時点で締め切るべきだったが、既に10月の応募を公表してしまっていたため、受付はしたはしたが、10月分は皆ウェィティング状態。託児所に関しては9月の時点で50名を超える乳幼児が来てしまい、半分以上の方を泣く泣くお断りした。 

乳幼児選出に関しては、①兄弟が教室提供をしている学校及び、関連校に通園・通学しているもの。②学校との距離。③昨年通学していたもの。④困難な状況・・・という優先順位をつけながら、応募した方々の順番付けを変更。

①は受付の時点で明らかな問題であり、②に関しても住所を見ながら、グーグルマップで距離の割り出し。③、④・・・これだけの条件だと、近所のアラブ人ばかりが対象になってしまうのは、おかしいのではないだろうか?Integrazione,対イタリア人、イタリア社会、対外国人、外国人社会との融合を考えると、アラブ人だけにまとめてしまうのは、おかしい。では、困難な状況とは?確かに、中には、障害を持つ幼児を抱え、勉強をするのは、困難だと地域のソーシャル・ワーカーから進められてきた生徒もいる。そういう人は特別だろう。 

しかし、レベルは違うとしても、外国人なら誰でもイタリア語は完璧ではなく、では、どこまでできたら合格か?そんなことは言えない。生徒達に比べたら、私は出来るとみなされるかも知れないが、それでも書くのはもちろん、聞き取れないこともまだまだ沢山ある。かと思えば、全く読み書きのできない生徒もいる。どういう人が、勉強を必要としているか?しかも子供を預けることができない、経済的に無料のところにしかいけない、などなど。 

今年ほど、劇的な、そして痛みを伴う選出は無かった。 

子供は受け入れられなくても、子供さえ、なんとか見てくれる人を見つけてもらえば、母親は授業を受けられる。その旨、伝えながら、受け入れのための資料を渡せる人とそうでない人に分かれた。その時点で、数人の生徒に泣きつかれ、いたたまれなくなった。 

受付からその後の選出にいたるまで、内部では喧々諤々の状況で、スタッフもかなり心を痛める期間があった。その中での、語学研修会、そして食事会。徐々に許しあい、認め合い、今朝に至った。昨晩は、早めに寝たが、今朝は、私的な件で朝から日本と電話のやりとり。両親や夫へメール連絡。母子のリスト最新版がメールで送付されてきているのに、気づき印刷しようとしたら、紙づまり。もうそこでパニック状態。朝シャンはしたが、髪を乾かしている時間がない!食べている時間もない!次男は、洋服は裏返し、めがねはどこに置いたかわからない・・・とんでもない朝だった。しかも、また目が腫れている・・・アレルギーか?!

すでに無断で来ないアラブ人数人。その場で、リスト繰上げ。再びウェィティングリスト変更。打ち合わせを終えて、帰る間際になってやって来たアラブ人母子。こちらの手違いで一度はお断りしたが、来られるようになった母子。また、断ってしまった生徒さん。電話するたびに、心が重くなるあ゛~。毎年初日は予想できない。 

全員に100%いい人、いい組織はありえない。 

私たちは急成長しすぎた。私自身、そして組織にも限界がある。特に、身近な人に対して、できもしないことはしてはいけない。出来る範囲で、心を込めてやっていかないと。sbagliando s'impara・・・間違えながら学ぶ。生徒さんを傷つけてしまった過去もある。人に何を与えるかが問題なのではなく、どのような気持ちで与えるか、改めて、気を引き締めてはじめなくてはならないと思う初日だった。 


http://www.italianopermamme.org/ 
http://ameblo.jp/sofiamilano/entry-11370743302.html