ロザリオ | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

10月は、カトリックでは「ロザリオ」の月と呼ばれている。 

ロザリオは、今では、ネックレスに使用している若者も見かけるが, 本来はカトリック教徒が祈りの時に用いる数珠様の輪。ロザリオという言葉は、ラテン語のRosarium(バラの冠)からきており、珠をくりながら唱える祈りが、ちょうど「バラ」の花輪を編むようなかたちになるからだという。「アヴェ・マリアの祈り」を数えながら、福音書の中に記されているキリストの主な出来事を黙想していく祈りである。 

イタリアでは車の運転席のミラーにロザリオがかけられているのをよく見かけるが、お守り代わりか?まさか、信号待ちにロザリオを唱え・・・ってことはないだろう。笑 

さて、ロザリオの信心は、聖ドミニコ(1170~1221)が異端と戦っている時、聖母マリアからの啓示を受けたのが始まりだとされている。一定の形式の祈りを連続して唱える修道会での習慣が何時でも、何処でも、誰とでも自由な形でできることから、次第に信徒の中に浸透してきたようだ。 

また、10月7日は「ロザリオの聖母」の記念日であるが、これは1571年のギリシア・レパントの海戦でキリスト教徒がオスマン・トルコ軍に対して勝利を収めたことを記念して、聖ピオ五世教皇(1566~1572)によって定められた。この勝利は、ロザリオの祈りによってもたらされた聖母の助けによるものであると信じられている。またレオ十三教皇(1878~1903)が10月を「ロザリオの月」と定めた。 

そして、日本には16世紀にイエズス会宣教師によって初めてロザリオが伝えられ、キリシタン・隠れキリシタンの時代から「コンタツ」(ポルトガル語: contas = 「数える」の意味) とも呼ばれてきたのだそうだ。 

ところで、先日ある宣教会の催し物で、雨の中、朝から一日出ていたのだが、一緒にいたシスターが急に姿を消した。知り合いの神父に、「シスターはどちらですか?」ときくと、お疲れのようなので、部屋で通し休んでいます、とのこと。翌日, 「お疲れとは気づかずすいません。早く部屋で休んでもらえるよう手配しておくべきでした」、と電話を入れると、疲れてなんかいなかったし,寝てもいませんよ。案内してもらった部屋でロザリオを唱えていましたョ、とシスター。私だったら、両足伸ばしてひっくり返っていたかも・・・ 

こちらは、先日ポーランド・ヴァドヴィーチェの福者ヨハネ・パウロ2世の生家を訪ねた際, 購入したロザリオ付きお守り。ロザリオといっても、点字のようである。笑 

Ave Mariaはイタリア語では唱えられるが、これが日本語となると怪しい私。 

Ave, Maria, piena di grazia, 
il Signore è con te. 
Tu sei benedetta fra le donne, 
e benedetto è il frutto del tuo seno, Gesù. 
Santa Maria, Madre di Dio, 
prega per noi peccatori, 
adesso e nell'ora della nostra morte. Amen 

アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、 
主はあなたとともにおられます。 
あなたは女のうちで祝福され、 
ご胎内の御子イエスも祝福されています。 
神の母聖マリア、 
わたしたち罪びとのために、 
今も、死を迎える時も、お祈りください。アーメン。 


このロザリオの月、私達も心からの祈りを聖母マリアと共に神に捧げましょう。 

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