ヴァドヴィッツェはクラコフから54キロと聞いていたが、ワルシャワからクラコフ間を知らなかった。まず、たまたま当たった安めのタクシーの運転手さんに「明日、ヴァドヴィッツェまで車出してもらえますかね?」と軽く聞いて、それによっては値段交渉しようと思ったが、何せ「遠すぎるよ!」と一言。すぐに携帯電話のインターネットで調べてくれたら、377キロもあるよ。行って帰ってきて10時間だよ!という確かにね・・・

ミラノからだとフィレンツェ間くらいの距離だろうか?先日行ったアンティ-ブの海だってそれくらい。東京からだと、北は盛岡、西は神戸くらいの距離?だとしたら,やっぱり遠すぎる・・・。どうする?とりあえずホテルで契約している車会社で何社可能か?値段を出してもらった。年内に聖人になる可能性大といわれ、やはり行くなら今がいい・・・けれど、夕方6時くらいには空港に戻っていないとフライトに遅れてしまう。ポーランドも夏休みの最終日だから、ワルシャワに戻る渋滞に巻き込まれる可能性も無きにしも非ず。とにかく、早く出発して戻ってきてください、とコンシェルジュ。6時。いや、5時半、いや5時・・・結局5時出発に。
ところで、福者ヨハネ・パウロ2世、本名カロル・ヴォイティワは1920年、クラクフ近郊のヴァドヴィツェに生まれた。言うまでもなく、ポーランド人初のローマ教皇で、「空飛ぶ教皇(空飛ぶ聖座)」と呼ばれるほど、世界100カ国以上を訪問している。勉強熱心で、訪問先の言語で簡単な演説をすることでも有名だった。
また、世界平和と戦争反対への呼びかけと、呼びかけだけにとどまらない数々の平和行動を実践し、母国ポーランドを初めとする民主化活動の精神的支柱としての役割も果たした。
2013年7月2日、聖人になる条件である二つ目の「奇跡」が認定され、年内にも、死去してから約8年という異例の短期間で列聖式が行われる見通しとなっている。
さて、出発。運転手は60歳代後半か?英語もきちんと話す。けれど、やっぱり書くと長くなるので割愛するが珍道中だった。片道400キロじゃきかないくらい、道に迷ったし、おじちゃん、だんだん英語が出なくなってきた。電池切れ?爆 夫も「俺が運転したほうが早い~」と逆切れ?!笑。また、ナヴィのポーランド語による「直進=prosto」「右折=prawo」「左折=lewo」も覚えてしまった。笑
途中から雨になり、10時過ぎに寒いヴァドヴィッツェに到着。

