狐につままれた2時間 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

我が家の給湯は電気なので、オーブンやアイロンを使うときは、いちいち切っていないと、ちょっとした瞬間にブレーカーが落ちてしまうことがしょっちゅう。 

配電盤の主幹ブレーカーは各家庭の玄関にあるが、漏電ブレーカーというのは、大抵アパートの地下にある。漏電ブレーカーのディスプレイを見ると、「○○ワット過剰使用。現在修復中。」と言うように、表示され、5-10分くらいたつと、ブレーカーのレバーがもとに戻る。 

昨夜、子供たちがお風呂に入り、その後に給湯機が稼働していたことをすっかり忘れ、おもわずオーブンを付けてしまった。しかもPCも付いていた。電気が飛び、あちゃ~。そうだよ、給湯機。スイッチをきり、PCも止め、地下に行ったが、変化なし。待っている間、焼けた1枚目のピッツァとサラダだけ食べ、再び地下へ・・・しかし、戻らず。 

あれ~なんで?!めずらしく、夕食前に私も子供たちも入浴がすみ、洗濯もすんでいたからよかったものの、やはり電気がないとどうしようもない。夜9時でも外は明るいから、とりあえず余熱で焼いた2枚目のピッツァも食し、地下へ・・・ 

だめだね。しかたなく、電機の請求書を引っ張り出し、24時間対応するフリーダイヤルにかけた。テープで「ブレーシャにお住まいの方は、1番を、ミラノにお住まいの方は2番を押してください。」としゃべった。あれっミラノの方があとなわけ? 

電話にでた、おじさんに住所と契約者の名前をいうと、すぐにオンラインで我が家の契約状況と地域の電気の状態を調べてくれたが、とくに異常はないという。(そりゃあそうでしょうね?)家のブレーカーをオフにしてみて!漏電の方は、あーして、こーして・・・といわれても、場所が違うから、いったりきたりしないといけない。とはいえ、まだ地下と一階だから、簡単に移動できたけれど、もっと高い建物だったら、そうもいかないだろう。 

なんか、変化ありませんね・・・「機器の問題もあるかもしれないので、これから行きますよ」とおじさん。直ぐに大丈夫なんですか?と聞くと、「3時間以内には行きます。起きてますよね?どうか忍耐をもってお待ちください・・・」とのこと。げげげ。既に9時半。3時間って何時になるのよ・・・こういうことは、いつも夫がいないときに起こるのだ。 

「あ~宿題しようと思ったけど、暗くちゃできないな・・・」と長男、次男。ちっ。 

とりあえず、部屋に戻ってありったけのろうそくを出してみた。・・・が、肝心な火がつけられない。台所のガスは電気がないとつかないのだ。ライターもない。隣のお宅にでかけ、事情を説明すると、家からたくさんろうそくを持ってきてくれた。が、ろうそくは本当に家にたくさんあるんですよ!といって辞退した。 

昨年の夏、長女をおいて先に帰国したのだが、夫の出張もあり、ローマから友人に来てもらい、長女の見張り役を頼んだ。その時も、何かのタイミングだかで電気が飛んだ。一昨年末、今の隣の家から引っ越してきたのだが、昨年の今頃は、隣の家は、まだ空家だった。地下の漏電ブレーカーは隣の家のには、夫の名前がそのまま貼り続けられており、今の家には、我が家の大家の名前が貼ってある。だから、誰がみても、夫の名前があれば、そこが我が家のものだと思って,機器をいじるのは仕方ない。私もついつい思い出せなかった。友人は電気会社に電話をし、切ってあった我が家の電気の契約を新たにしてしまった。けれど、そこは以前住んでいた家。いくら再契約をしても、実際にすんでいる家はその隣。ブレーカーもその隣。そこのレベルを上げない限り、電気は来るはずない。それは夫さえも気付かず、数日、長女と友人は電気のない生活をしていた。ろうそくを買い込み、きゃ~ロマンチック!!なんていっていたそうだが、私だったら、気がくるっていただろう。笑 結局、隣のブレーカー(つまり本来我が家の)にどんな名前がついている?と聞いてすべてがわかり、ミラノにもどって直ぐに電気会社に行き、契約解約をお願いしたが、とりあえず1ヶ月間のみ請求がきてしまった。あちゃ~。 

・・・ということもあり、ろうそくはまだ20個以上残っていたし、毎年しクリスマスでもらう地元のパロッキアとカトリック日本人会でのミサのろうそくがあり、それを使うことにした。電機屋さんが来るまで、ろうそくがおわっちゃったらどうなるの?と次男。「大丈夫。その時は、洗礼の時のろうそくも3本あるから・・・」といって笑ったが、さすがにそれに手をつけることはなかった。 


なんとなく、気になり、何度も地下に足を運び、あちこち触ってみる。だめだな・・・ 
不用意にブレーカーを操作すると、電気製品を壊してしまうこともあるという。漏電の可能性も無きにしもあらずだけれど、怖いわ…すると、「あっついたよ!!」と家から子供たちの声?!手で押さえていたレベルも指を離すと、そのまま上をむいているではないか!でも安心していいの?電機会社に再び電話。「先ほどお電話しましたミラノのVia・・・在住のものですが・・・」というと、どうする?テク二コ、そのまま行ってもらう?という。ブレーカー自体に問題があれば、無料だが、そうでない場合は有料だという。何がどう問題あったのか、電気屋さんにわからなかった場合、その時間に来てもらうのも申し訳ない。いや・・・今回、何ワット過剰だったか、という表示がなかった分、気にはなりますが、もう時間が時間ですから、とりあえず結構です。」といってお断りした。だって、仕方ないものね? 

結局、停電から2時間、何が問題だったのだろうか?狐につままれたような感覚だ。「電気がついいたんだから宿題は?」と長男、次男に聞くと、「たまには早く寝るよ。」だそうだ。調子いいんだよな・・・笑