ミラノの芸術家 ~ フランチェスコ仁木岳彦 個展・ソーシャル ネットワーク ダイアリー | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

友人のフランチェスコ仁木岳彦さんの写真個展『ソーシャル ネットワーク ダイアリー』に出かけてきた。画像は、当日朝に出ていた新聞の記事。
 
ソーシャル・ネットワーク、つまりFacebookなどのインターネット上で社会的ネットワーク・サービスを利用し、フォト・ダイアリーを公開する。たしかに、あれっどこかで見たことのある画像ばかり・・・と思ったのもそのはず。仁木さんとは、実質状もネット上でも友人だから、その画像を通常的に目にしていたのだ。

明確なテーマも決めず、仕事中、帰り道、バカンス中に、自分の目の前を横切るモノに何らかのエネルギーを感じた瞬間にシャッターをクリックしてきた、と仁木さん。個展のサブ・タイトルは『悟る、差を取る』であったが、彼の言葉を借りると、日本語で『悟る』という言葉は、『差を取る』から来ているという。モノとモノの間に差がないことに気がつく事が則ち、悟るという事なのだろう、と。

自分の視点を、彼の写真を通し、見ることにより、他人との間にある差を取ってくれる時、それが『差』をとることで、『悟り』になるのだろうか?

ところで、今でこそ、仁木さんはミラノを代表する写真家の一人。雑誌「LEON」のWeb Leonにて「イタリア日記」も掲載中。名前の『フランチェスコ』のとおり、彼はカトリック信者でもちろん、洗礼名もフランチェスコ。洗礼前に一時一緒にカテキズモを学んでいたことがある。不良信者ですから・・・とおっしゃるが日本人ミサにはクリスマス、復活祭もいつも顔を出してくださる。そして、いきなり朗読を頼んでも、いつも快く受けてくださる。

彼の画像は、マドンナ像や、天使像、女性その他いろいろ撮影対象があるが、やはり同じカトリック信者としては、マドンナ像は目を見張るものばかり。画像を通じて、祈りを感じるのだ。
 
悲しいときは泣きなさい。そして私を思い出しなさい。
私はあなたの分の涙も流してあげましょう。
あなたは毅然と現実に向き合わなくてはならないですから。
こちらは、彼のサンチャゴ巡礼のアルバム。
 
  日本語と英語、イタリア語で綴られている。この巡礼で何かを感じ、受洗を決められたらしい。
 
それにしても、オープング・パーティはイタリア人、日本人多くの方々が集まられていた。やはり彼の感性と人間性の賜物であろう。私も久々あう方も多く、ちょっと挨拶して失礼する予定が、たっぷり居残ってしまった。笑 
 

 Thank you, my friends!!! Did you feel the horizontal energy somehow???

早速、夜には、Facebookに彼のお礼が発信されていた。差を取っていく楽しさ・・・それがHorizontal Energy・・・ということか?!まずは「いいね!」をクリック。英語では、「I like!」。イタリア語では「Mi piace!」。

非常に繊細で、目には見えないさまざまな要素を仁木君というフィルターを通して、共感してほしいです。

ーArte Giapponeー
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