Gita Taxi タクシーで遠足 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

我が家の前には、Ospedale Don Gnocch・オスペダーレ・ドン・ニョッキという、ドンニョッキ財団の病院があり、その中には、障碍者の学校もある。1年に一度タクシーで遠足に行っている。すでに20年近くつづいているそうで、私も今住んでいるところには、9年住んでいるけれど、このタクシーの団体が遠足の送迎だと知ったのは、本当にここ数年。なぜタクシーのストが、こんな地域でしているのか不思議だった。笑 (一方通行のこの通り、450メートルくらいの距離にタクシーがずら~っと停車しているのだ)
 

ところで、ドン・ニョッキとは、カルロ・ニョッキという司祭のことで、1902年の10月25日にミラノ県ランブロに生まれる。1925年、彼が23歳の時に司祭に叙階。教会のオラトリオや学校(Istituto Gonzaga)で子供たちを相手に霊的指導に励む。その後、戦争が始まり軍隊のひとつであったAlpini(アルプス歩兵旅団の兵士)隊の司祭として参加するが、戦争が終わり、戦争孤児や障害児の施設、リハビリテーションセンターを開設。リハビリテーションの先駆者とも呼ばれる。
 (病院正門にあるドン・ニョッキの銅像)

1956年、54歳の若さでなくなるが、彼の角膜を当時まだ法律では認定されていなかった角膜移植を、2人の若者に施し光を与える。

2009年、彼の誕生日でもある10月25日、ミラノのドウモでドン・ニョッキの列福式が行われた。

さて、この遠足、毎年約50台のタクシーに子供たちと付き添いがつき、また多くの警察の保護のもと、大名行列のように出かけていく。昨日(5月27日)は、piacenzaのGrazzano Viscontiという所へ行かれた模様。タクシーのサービス及び昼食はすべてスポンサーの協力によりまかなわれている。夕方子供たちの空手教室に出かける前に団体が戻ってくるようなら、感想を聞いてみようと思っていたが、タイミング的に会えず、残念。それにしても、ちょっと風があり、少し寒かったけれど、よいお天気に恵まれ、皆喜んだだろう。

ミラノの天気予報は今晩から雨。29日は次男が遠足なのに、どうなることやら・・・

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ドン・ニョッキ列福式
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