結婚記念日 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日3月28日で結婚17年。

いろいろあったけれど、あっという間かな。

入籍するまで、がたがたいろいろあったので、結婚すれば、落ち着くのかと思っていたけれど、全く違っていた。長女が生まれる前に、私の子宮がん疑惑。その後も、検査にひっかかり、子宮全摘出か?!ということで、日本の大学病院でも検査を受け同じことを言われたが、悪性ではなかった。その後、夫の脱サラ。ローマで開業。長男を妊娠、出産のため帰国中、夫はミラノに移転。週末だけローマに戻る生活。

郊外のそれこそ、いまでは開発された土地だろうが、当時は、家の前に羊の群れをなし、夕日をみては涙したものだ。気に入った家も5年で倍の値段に値上がったが、住んでいたのは、本の1,2年。あとは、日本の駐在員家庭に貸していたが、仕事の状況が厳しくなり手放した。駐在から脱サラ。ジェット・コースターに乗っているような生活だったな。笑

しかも、子供3人、こんなに子育てが大変だとはじめからわかっていたら、もっと違う考えだったかもしれない。笑 あなたが3人の子供の母親になるとは、思ってもいなかったわ、と親類にいわれたことがある。私だってそうだ。しかも、自分の人生徐々にイタリアの生活のほうが長くなりつつある。そんなこと、誰が想像できたことだろうか?

こちらは、先日夫が得意そうになって飲んでいたワイン。

「どうだ!96年のだぞ。M(長女)が生まれた年のものだ!!」96年もののイタリアワインは、どれも出来がいいといわれているけれど、このトリノーロ96年ものは、ワイナートで99ポピントを取ったカベルネ部門第1位というもの。

確かに、96年は長女の生まれた年でもあるけれど、入籍した年でもあるんだよね・・・しかも28日、結婚記念日って覚えてた?ときくと、目を白黒させている夫。忘れていたというよりも、記憶にないようだった。

後になって、何か欲しいものある?ときいてきた。「ない」と一言。しいていうなら、前回のクリスマスの時みたいに、この復活祭も一人にさせて欲しいな・・・笑