人とのかかわり  | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

人とのかかわりが苦手、嫌いという人もいるだろう。 

けれど、人が人としてまともに育つには、家族を含め、人との関わり、人間同士の心と心のぶつかりあいがあってこそ、分かり合えるもの。与え合えるもの。そして、ぬくもり、愛、許し、というものがあるんじゃないだろうか。そういう経験なくして、人は成長できない。 

大人になったら、もっと人間関係スムーズになるかと思っていたが、年令は関係ないらしい。一つの物事も、ものの見方、とり方は様々である。けれど、なぜ常にけちをつけるのかなあ?なぜ批判的かなあ・・・という人がたまにいる。相手の困った顔、泣く顔を見るまで、叩き潰す人。そういうエネルギーは違うことに生かしたほうがいい。 

皆優れたものを持っている。人のいいところを素直にほめる。ほめて育つのは子供だけでない。私なんぞ、よくも悪くも正直で、心にないことは口に出さないし、出せないし、おまけにすぐに顔にも出るので、上記のような人には、余計に癪になるらしい。笑 

目に見えるものだけで、確かめようとするのではなく、素直に心を開けば、相手の気持ちも感じられるはず。 

人と人とのあいだを 
美しくみよう 
わたしと人とのあいだをうつくしくみよう 
疲れてはならない by 八木重吉 


言葉の行間にある思い。 
人の見えない部分にある思い。 
人間の不完全さをしっかり心に刻み、自分の罪深さも自覚した上で、人と人との間を美しくみられれば・・・。 

このさびしさを誰れに告ぐべきか 
神に告ぐべし by 八木重吉 


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