昨日、3月13日ついに、第266代目のローマ教皇に、アルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が選出された。
夜の7時過ぎに、知り合いが滞在していたホテルに書類を届け、外に出ると「パパ様が決まったらしい。」「フマータ・ビアンカが・・・」という声があちこちから聞こえ、携帯電話で生映像チェック。急いで帰らないと・・・・途中スーパーによったり、やるべきことがあり、何度も画像をチェックしながら帰宅。玄関に入ったと同時に、「Habemus Papam」(法皇が選出されました)とアナウンスが入った。声が震えて聞こえたので、この枢機卿様も緊張と感激をしているのね・・と思っていたら、パーキンソンの初期の方なのだと今日知った。
後から、新教皇・フランシスコ一世登場。
ちなみにイタリア語では、「フランチェスコ・プリーモ」と呼ばれる。(Francesco Iは北イタリアを支配したオーストリア皇帝フランツ1世と同じ名前。まっ同じフランシスコでも確実にアッシジのフランチェスコのフランチェスコから取っているだろうから、問題ないか!笑)
ぎりぎりまでテレビの画面に映っていた写真は,細面だったが、あれっ?!同じ人?!と思うような恰幅の良い方。新教皇はあらかじめ用意されていた3つのサイズの白衣の中から自分の体に合うものを選んで身にまとうのだそうだ。ちなみに、名誉教皇・ベネディクト16世就任時の白衣は少し大きく、中から黒い袖が見えていた。(チェック厳しい・・・笑)
Fratelli e sorelle, 兄弟姉妹の皆さん、ボナ・セーラ!!
挨拶からして非常に温和な感じを受けた。かつて教皇は教皇冠を受けていたが、ヨハネ・パウロ1世によってこの戴冠式は廃止され、またこの時から、挨拶をされるようになった。その場で「主の祈り」「天使祝詞」「栄光唱」を唱えたのも、初めて。
アルゼンチンの大司教様であったが、バスで移動し、定期的にスラム街の貧しい人々を訪れ、簡素なアパートに住んで自炊生活をされていたという。 また、今回のコンクラーヴェのためローマに出発する当日、友人たちが彼に靴をプレゼントしたという。履いていた靴が、「非常によい状態とは言えなかった」ため。枢機卿の服装は、いつもは質素だったという。(バチカン・ラジオ参照)
宗教は嫌い。教会は嫌い。という人は多いが,マザー・テレサを悪くいう人は決していない。信仰というと、理論や概念、観念で捉えがちだが、過酷な現実社会の中で、「キリストの愛のあかし」を身をもって行ってくださる方を、だれが咎めるだろうか。
「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」。(ルカ22:31-32)これが、本来ピエトロ、つまり神の代理人としての教皇が担われた仕事なのではないだろうか?
「これから司教と民の、愛のうちにすべての教会をまとめるこのローマの教会の歩みを始めましょう。それは兄弟愛と相互信頼の歩みです。いつもわたしたちのため、互いのために祈りましょう。全世界のために祈りましょう。そこに大きな兄弟愛がありますように。」
「今から祝福をおくりたく思いますが、その前に皆さんにお願いがあります。司教が民を祝福する前に、主がわたしを祝福してくださるように皆さんが祈ってください。それは司教の祝福を願う民の祈りです。沈黙のうちにわたしに対するこの祈りをしてください。」
今朝は、仕立て屋へ行きましょう・・・というところ、まずは祈りが先。ということで、サンタマリア・マジョーレ教会を訪問。30分の祈りを捧げたそうだ。
私たちに、祈りと共に歩み始めてくださったパーパ・フランチェスコ・プリーモ。「祈りの法は信仰の法」。とても、素朴で優しさ、そして人間味のあふれる感じを受けるのは,私だけではないだろう。
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あの感動をもう一度!

