ジンジャー・ハニー | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

物心ついたときから、体温は35度かけた。 
なんで体温がこんなに低いんだろう。心が冷たいんだろうか?よく思った。うれしい顔 
自分の足が冷たすぎて眠れない。 

毛糸のパンツはかなきゃだめよ。家にいても靴下は履いてなきゃだめ。 
若いころから年の上の友人にいわれた。おばさんくさくて嫌だわ・・・でもやっぱり大切なのよね。おなかや足だけじゃない。首元、胸元が冷えるだけで体調が悪くなる。 

人間の体は、36.6から37度の体温で、もっともよく働くように出来ているんだそうだ。それよりも1度体温がさがると、代謝は約12%、免疫力は30%以上も低下し、さまざまな病気にかかりやすくなるという。たしかに、身をもって体験した。これだけは、気力だけでは治せない。 

低体温状態だと、血流はわるいし、排泄機能も落ちて、自律神経失調症(内臓や血管の働きを調整する神経の不調によっておこる症状)やアレルギー症状が出やすくなるんだそうな。日本で働いているときは、夏は冷房のききすぎで、体調が悪くなったものだ。電車でも同じことが言える。 

そんな体調不良を一掃するのが、「ジンジャー・ハニー」。 

ショウガは、体を温め血流をよくし、すべての臓器を活性化して、体内の余分な体液を取り除き、水の滞りを改善し、気を開く。漢方医学では、この「気の流れ」が滞ったとき、あらゆる病気が起こるとされている。ショウガには、その気血水(体内を循環する生命エネルギーと血液、体液)、すべての流れを促す作用があるという。 

ショウガは中国では生姜(しょうきょう)と呼ばれ、紀元前500年ごろから薬用として、漢方処方に頻用されてたという。大棗(たいそう)と一緒に配合することでほかの生薬の副作用を軽減することもあり、実に漢方薬の70%に使用されているといわれるほど、漢方の世界でも生姜なくて漢方は成り立たない。 

http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20120131/117342/ 

また、14世紀のイギリスで、ペストが大流行した際、ロンドン市民がたくさん亡くなったが、しょうがを食べていた人はずいぶん命が助かったという。そこで、それを知った16世紀の国王・ヘンリー八世が、「しょうがをもっと食べるように」と促して食べられるようになったのが、ジンジャーブレッドだと言われている。 

それとまた、ショウガの英語読み「ginger」はローマ字読みすると、「ジンゲ」と読むが、ショウガに含まれる成分、ジンゲロール、ジンゲロンは辛味成分。そこに熱を加えたのが, ショウガオール。ジンゲロンには血行促進作用があり、体が温まり風邪の引き始めや冷え性に有効効果があるといわれている。ショウガオールは特に抗酸作用が高いのが特徴。 

そして、蜂蜜の薬効は、古代エジプト時代から知られているという。 

そのショウガと蜂蜜を組み合わせたショウガハニーは、紅茶に入れれば手軽にショウガ紅茶を楽しめるし、ヨーグルトにかけたり、パンにつけたり、そのまま水やお湯、炭酸水で割ってもOK。蜂蜜は、甘味はあるが、カロリーは同量の白砂糖の75%しかないので、とり過ぎない限り、肥満や糖尿病の心配もない。 

・ 疲労回復(体力強化) 
・ 消化促進 
・ 殺菌・抗菌作用 
・ 神経衰弱、貧血の予防 
・ 動脈硬化や高血圧の予防 
・ 免疫力の向上 
がある。 

おいしく取りながら、体温も免疫力もアップするジンジャー・ハニーをぜひ、健康に役立てるといいですね。 

ジンジャー・ハニーの作り方。 
ショウガ100g 
はちみつ250g 

1.ショウガは綺麗にあらい、皮ごと薄切りにするか,ざく切りにして、密閉容器に入れる。 
2.1の容器にはちみつを加え,軽く混ぜる。半日ほどつけると、食べることができる。 
3.冷蔵庫に保存して、2週間以内に使い切る。 
*好みで、綺麗に洗ったレモンを、半分皮ごといちょう切りにし,残り半分は絞り汁として、上記1に加えてもよい。レモンを加えると,疲労回復考課や美肌効果なども期待できる。 

どろどろした蜂蜜が、ショウガの成分でサラサラの液体になってしまうからびっくり!