今年もMVPはとれず | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日、長男が所属する、野球チーム『Milano Baseball 46』のシーズン終了の記念式典が行われた。

午前中は、「聖家族」のミサがあったので、その前に,午後の持ち寄り用のクレープを作ったが、失敗。急遽、パンケーキに変更。ミサ後、急いで帰宅し、長男に昼食を食べさせ、先に会場へ出かけてもらった。 

野球もサッカーと同じだが,年齢ごとに,カテゴリーがあり、Milano Baseball46には6歳から21歳までに、男女合わせて9チームがある。 

一時ボロニアのチームに、日本のGG佐藤選手がいたし、日本のオリックス・バファローズにも、初のイタリア選手アレッサンドロ・マエストリ投手が入団・・・と、ちょっと野球界にも日伊の交流があるのをどれくらいの人が知っているだろう? 
http://www.buffaloes.co.jp/team/player/detail/91.ht 

でも、やはり日本の野球のレベルに比べたら,イタリアの少年野球はまだだな・・・といった感じ。昨年の春,日本から駐在でやってきた家族のご長男が我がチームに加入。もちろん、彼の腕は確か。逆にこちらの練習やら、保護者のあり方が、あまりにゆるゆるで驚いておられた。そりゃあそうだろう。 

今日の式典にも一緒に出かけた。入った途端にすごい音楽。舞台には、スクリーンいっぱいに、各チームの少年少女がうつり、試合や練習の風景画流され、各チームずつ表彰をされる。「なんか、すごい豪華ですね!」と友人。そうなのよ、イタリア人ってこういうところだけ気合をいれて、グラミー賞みたいでしょ?笑 

 女子チームの表彰は見過ごしてしまったが,今年は男子のほうは,成績は今ひとつ。唯一、カデッティ(14-16歳)がロンバルディア州で優勝したそうだ。イタリアの野球はエミリア・ロマーニャ州が強く,敢て高校を転校させて、近くの野球チームに野球留学させる人もいる。(だったらアメリカに留学したらいいのにね・・・) 


ところで、MVPとは、Most Valuable Playerの略で、最優秀選手のこと。そして、MIPがMost Impressive Playerの略で、最も印象に残るプレーをした選手のことを言うと、今日はじめて知った。その他、Migliore Lanciatore(ここからなぜかイタリア語で)最優秀ピッチャー、Migliore difensori、最優秀保守が選出されたが、長男はどれも選出されず。あちゃ~。 

ここ1,2年、さすがに野球の練習の送り迎えはしていないので、久々会う保護者やコーチがおり、挨拶して回る。「Yは楽しんでいる?」とコーチ。新たに別の日本人が入ってきたことで、実力のある彼がちやほやされる分、長男がやる気がないように見えるのだろうか?いや・・・特に何も言ってないけど,それを言っちゃうと、モチベーションないって思われるかな?などと瞬時にいろいろなことが頭をよぎる。「楽しんでいるみたいです!」というと、「そうか、それが一番大事だ!」と再びコーチ。 


「ちょっとさ・・・少しは賞を取るぐらい、気合をいれて頑張ろうよ!」と長男にいうと、「僕はいいんだよ、野球は楽しんでやっているんだから!」だそうだ。やっぱそうか・・・こりゃあ、甲子園球児とは月とすっぽんだわ、と思いつつ、まっいいか・・・と帰宅した。 


http://www.milanobaseballjunior.it/ 
http://ameblo.jp/sofiamilano/archive2-201101.html