初稽古 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今日は、長男・次男の空手の初稽古だった。最初の時間帯に出てきたのは、小学生2名プラス自主練生2名のみ。さすがイタリア!その後の大人のクラスは通常通りの出席率のように見られたが、学校が始まらない限り、子供の習い事は普通ははじまらない。つまり6日エピファニア(カトリック「主の御公現」の祝日)以降というわけ。 

子供達が習う空手は近代空手の祖とも言われる船越義珍を事実上の開祖とする空手流派・松涛館のものだが、船越義珍開祖が書いた 教訓. 『松涛二十訓』というのに、『空手は湯の如し』というのがある。 

空手の修行はお湯にたとえられる。少し、上達したからといって、練習を怠ってしまえば、絶えず熱度を加えないお湯のように、瞬く間に元の水に戻ってしまう。一度に激しい練習をするより、少しずつでも毎日欠かさず続けることが、空手修行の基本であるという。 

本来次男の空手の練習は5時半から1時間。長男がその後の6時半から1時間なのであるが、以前は私が次男を連れて行っており、あとから長男がきていた。早くついたら、友達とおしゃべりしながらだらだら過ごさず、早く練習に入りなさい、といってもなかなか入ってこなかった。入れば、すぐに小さい子達の前で、模範を見せさせられるのが恥ずかしかったという。私が、足を骨折している間は、有無を言わさず、5時半に一緒に出かけさせていたが、練習は1時間だけで帰宅していた。今後は、それも含めて2時間出るようにいうと、この世の終わりのごとく、大声をだす。 

今日は、私がついていくから・・・ということで納得。2時間練習した。数年前に別の道場から移動してきた日伊のハーフのお子さんは喜んで、早い時間から練習に励み、2時間練習するというのに・・・うちの子は甘い! 

今年は厳しくお願いします!とマエストロにしゃしゃり出た。笑 
以前は試合で負けてもへっちゃらだった。悔し泣きするなんてこと一度もない。なんだかな・・・甘っちょろすぎて、こっちのほうが涙がでてくるわ! 

先づ自己を知れ而して他を知れ!! 

沸騰し続ける親はいかんか?!笑