初夏の夜の宴 ~ 声の迷宮 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

昨夜はゴスペルの師匠のプライベート・コンサートがあった。 

師匠のママ友のお宅で催されたのだが、ご主人がIT関係、奥様が大学で脳医学を教えられていらっしゃるという素敵なお宅。・・・とはいえ、数えたわけではないが、犬が5,6匹家の中を動き回っていたような。テラスには大きな鳥かごというよりも、檻?!があり、その中にふくろうが。ふと下をみると、黄色いものが2つころがっている。???ひよこのおもちゃかな?でもちょっとリアルだぞ・・・もしや死んでいる?と思い聞くと「Cibo」だという。つまりふくろうのえさ。ふくろうは毎日2羽のひよこを食べるんだそうで、調べてみたら、確かに"マウスをさばいてあげるとよい。"とあった・・・げげげ。私は絶対無理だわ。飼い主いわく、えさ用のひよこの死骸が冷凍になって売られているとか・・ ・もうショックで目が飛び出しそうだった 。 

家の中を見てまわった。10部屋以上あったのではないだろうか。応接間の奥に、やはり大きな鳥かごがあり、インコよりも大きく、オウムよりは小さい鳥が5羽。指先を向けようものなら、思い切り怖い顔をして口をあけ威嚇してくる・・・お~っなんというアグレッシブな。 

また、かざりものかな?と思うと、牛の剥製・・・首の部分が生ハムの塊のように赤く固まっている・・・いや~たまんないね。ふとふりむくと、OMG!!トーマス・ハリスの「ハンニバル」を思い出してしまうようなポスター。もしや、顔の皮膚をはがした顔?!と思い、またまた家のご婦人におききすると、「これは馬肉で作った顔」だという。レディ・ガガの生肉衣装が話題になったが(その後、ビーフ・ジャー キーになったらしい )それともちょっと違 う発想というか、かなり、グロテスク且つ稀代な趣味のお宅で、言葉がしばらくでなかった。 

肝心な師匠(メゾ・ソプラノ)は、日本からいらしたギタリストの佐藤紀雄さんとの競演で、南川弥生さん及び諸橋玲子さんの作曲による百花繚乱プログラム。 

師匠は、声量が豊かで、万華鏡のようにくるくると変わる音のパレット、そして豊かな表現力で観衆を魅了させる。私たち、こんなにすばらしい先生に歌を習ってるんだわ。ちょっと自慢したい気になったけど・・・。 

その後、持ち寄りの飲み物・食べ物で宴が続く・・・。勢いで、いきなりゴスペル・グループが流れで歌うことに。だって楽譜ないし・・・発声練習してないし・・・有無をいわさず前に出される。ワン・ツー・スリー・・・いきなりOh Happy Days.いや~ちょっと飲んでいたので、恥ずかしさはなかったものの、詩はちょっと不安。あとから「この人達一年同じ曲歌っても歌詞覚えてこない!!」といわれてしまった。はいはい、先週言われた事をすっかり忘れてしまう「砂の城」状態の生徒ばかりですわ。爆 なのに朝にFBをあけてみると、なっなんとビデオがアップされているではないか!けれど、ここに載せてしまうと、私は100%グループから破門されてしまうので、やめておきます。笑 

話は基、気がつくと、だいぶ人が減っている。 
今度は音楽をかけて、ダンス・タイム。 

帰りかけていたシニョーレもふと戻ってきてダンス。イタリア人のある一定の年齢以上の男性は皆ダンスが上手い。上手に女性をリードする。やっぱり踊れる人って素敵だわ~。 
続いて、アバの「Dancing Queen」 
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=XYSSD0SVhN0 

私の年の半分のS子ちゃんが「この曲知ってます!」といってダンスの仲間に入ってきた!!「え~っリバイバルとして知ってるの?」「まさか、『お母さんといっしょ』の『ハッチポッチステーション』のグッチ祐三のカバーじゃないでしょうねえ?爆 ♪パパは単身赴任~♪  
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=mvmNVTW-1S0 

お宅を提供してくださった方のダンスがのりのりで楽しかった。 

師匠の画像がなくって本当に残念だけれど、最後の「帰れソレントへ」はあそこまで、感情移入できるってすごい!!演歌歌手だってあそこまでできないはず。偉大だわ、師匠!! 

♪コンサートのお知らせ♪
声の迷宮
メゾ・ソプラノ 小里明子さん
ギター     佐藤紀雄さん

6月7日 (木)19時より
Associazione Culturale ARTE GIAPPONE,
 Vicolo Ciovasso 1- 20121 Milano

ミラノ在住の方はぜひ!!今夜です!!