怒涛の一週間だった。
Familyの仕事の合間をぬって、長女の滞在許可証の件で、警察へ行き(これも、何かと問題あり!)、長男の学校のコンサート(帰宅は夜の11時半だった!)、野球の試合(21-4という余裕の試合であったが、最後まで見学。8時半帰宅)さすがに次男のクラスのピッツァータはパス。
そして、今週は現地校最後の週。
もう一度、長男のギターの発表会やら次男のクラス発表会、カンフーの進級テスト、Itamaのフェスタなどなどがあり、自分の太極拳や聖書のクラスはしばらくお休み中。また、6月に入り、友人二人が出産した。昨日一人の友人の赤ちゃんに会いに、病院へ出かけてきたけれど、もう一人の方はもうちょっと落ち着いてからかな?
今日も日本からの巡礼団とのミサがドウモであった。またこれから夜にはゴスペルの師匠、基、指導者のプライベート・コンサート。パイを焼いたが、同時にアイロンをかけると電気が飛ぶので、それだけが山のように残っている。
さて、今朝、忘れていたガスと電気代を大急ぎで郵便局に支払いに出かけてきた。 普段、次男を小学校に送った足で、郵便局へ行くと、そこそこの混み具合。けれど、今日は長蛇の列。番号札を取ると 、一般で30人待 ち。どれくらい待つのだろう・・・本を出したが、座るところなし。待っている人の半分以上が、70歳台だったように思われる。
待つこと15分・・・・進まず。
ホルスタインのような巨大なおばあさんが杖をついて登場。歩くだけでもはーはー息苦しそうだ。元気そうなおばあさんが、ホルスタインばあさんに席を譲った。すると、急に「私にはプレチェデンツァ(優先権)があるの。先にやらせて頂戴!でなければ、郵便局長を呼んで!!」と大声を出した。は???「コーメ?!」(どういうこと?)「ケ・ヴェッキア!!」(なんて年寄りだ!)とやはりお年寄りが言う。だって、ほとんどお年寄りだよ~、みな我慢して待ってるのに、何をほざいているわけ?
窓口の局員は、「ではここにいらっしゃる顧客の方々に感謝の気持ちを述べてください」と大きな声で言われたが、ホルスタインは私たちに背を向けて何もいわない。「ありがとうといってください。でなければ、私は何もしません!」と局員。するとホルスタイン、窓口に何かを投げつけた。「投げる必要はないでしょう?」と叫ぶと、「もっと近くにいたら、ひっぱたいてやる」とホルスタイン。もう私は目がふっとびそう・・・「オー、マーレ・エドゥカータ!!」(育ちの悪いやつめ!)誰かが叫んだ。確かに・・・
そのまま郵便局内は沈黙・・・支払いの終わったホルスタインは、一度荷物に財布やら何かを支払うために、椅子のほうへ進んだが、もう何もいわなくても、まわりが数人立ち上 がった。沈黙のまま、出て行った。その後、誰も何も口にせず静かな局内。
今まで、どんな人生をホルスタインはしてきたのだろうか。疑問に思った。人に感謝したり、喜ぶということがあったのだろうか。少なくとも、自分が人に対し何かしたときに、申し訳ない、という気持ちをもつことは少なかったかもしれない。悲しい人生だ。今後余生をどう過ごすのか、疑問に思いつつ、郵便局を出て行くホルスタインを見送った。
天の父さま
どんな不幸を吸っても
はく息は感謝でありますように
すべては恵みの呼吸ですから by河野進牧師
すべては恵みの呼吸・・・忙しい中でも、忘れないよう意識したい。