Family 2012 ~ Viva il Papa!! Santa Messa | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

いよいよ今回のイベントのクライマックスでもあるミサの当日。 

ミサのコムニオーネ(聖体拝領)の際、巡礼者にコムニオーネの場所がわかるよう、大きな傘をもって聖職者にお伴をするボランティアを指名された。 

一応場所確認のため、3日前の木曜日に、コムニオーネ担当のボランティアは夜の7時に集合だったが、長男の学校のコンサートのため、行けなかった。行ったメンバーに様子を聞いても、何も詳細が決まっていなかったという。 

朝の5時に現地集合。 
同じパロッキアから数名コムニオーネに指名されていたので、逆算して、最寄の地下鉄の駅に、4時15分に彼らと待ち合わせ。 

3時55分。家を出たところ。さすがにまだ真っ暗。 

 ミサの会場となったのは、ミラノで一番大きな公園、パルコ・ノルドにあるセスナ専門の空港。空港までいける交通機関がなく、当日は車もすべてブロック。地下鉄とトラムを乗り継ぎ、あとは、数キロを歩いていかないといけない。さすがに、朝早かったので、トラム4番は始発から終点まで25分。そして歩くこと5分。警察や警備のボランティアが交通整理。 


空港に着くと、前の晩からサービスをしていたボランティアに「ボン・ラヴォーロ」と声をかけられる。やはり、笑顔で声をかけられると嬉しいものだ。 


結局チームリーダーが来たのは、5時半。予定とは違うコムニオーネの場所を指定され、移動。一度だけ練習でまわり、あとは1時間半後に集合・・・・って何もすることがないんですけど・・・朝食を食べ、Fieraで会った友人たちと遭遇。 

とにかく、昨日・今日と何時間も前に集合をかけられ、結局詳細が決まっておらず、何時間も待たされるようなことばかり。オーガナイズもずさんとはいわないが、かなり切羽詰った様子だった。こちらは、聖体と呼ばれるパン(ホスティア) ↓

 巡礼者たちが続々と入場してきた。国旗を掲げたグループが多い。(日本の旗は・・・・いずこに・・・・)ラテン系は、ギターを弾きながら賛美歌を歌いながら入場。さすがだあ。 ←こちらはミュンヘンから。

 ←先日Fieraでであったザンビアからの巡礼団。自分たちから「Foto!!」といってきては、カメラを向けると、歌いだす。

9時35分になり、パパ様がパパモービレにて会場を移動される。

祭壇までの間に、巨大スクリーンが3台。それだけ離れたところにいた。スクリーンに映るパパ様は、TVでみているパパ様と変わらないではないか、とも思ったが、さすが回りの歓声を聞くと、こちらも胸が高鳴ってくる。  

 新聞では、参列者は100万人とも150万人ともいわれているが実際は不明。野外ミサなので、柵で囲ったセクションの中で、地べたにすわる。驚いた。  

ミサの説教では、世界や社会をよりよい方向に変革していくために、家庭がどれほど大切な要因であるかを強調され家庭の愛の大切さを説かれた。 

「親愛なる夫婦の皆さん、今日、家庭は多くの困難に囲まれています。家庭生活は決して安易なものではありません。しかし、今日の世界によりよい生活の希望がまだあるとするなら、それは皆さんのような人々の家庭を結び付けるその愛によるところが多いのです。現代、家庭や親子の関係の崩壊が大きな社会問題となっています。それらの多くの原因は家庭という「小さな教会」の持つ愛の大きな可能性を忘れないがしろにすることにあるのです」。 

この大会には153カ国の人々が集まったという。今回、ラジオやテレビを通し、パパ様は家庭の大切さを訴えてこられた。 

「皆さんの愛、特に夫婦の愛は豊かに実を結ぶ愛です。それはお互いのために自分自身を捧げあい、お互いの善を実現するよう心がけるものだからです。その愛は子供たちのためでもあります。大きな責任と寛大さをこめて子供たちを育ていつくしむ愛だからです。またその愛は社会全体のためでもあります。なぜなら皆さんは社会的な徳、献身、尊敬や連帯などの徳をはぐくむものでもあるからです。 

親愛なる両親の皆さん、皆さんの子供たちの世話をよくしてください。技術主義に支配されているこの世界の中にあって、子供たちに信頼をもって、彼らの抱く崇高な夢を尊重しながら、またその弱さの中にある彼らを支えながら、生きる意義と信仰の力を伝達してください。 
親愛なる子供たち、皆さんもいつも両親との深い愛の関係を保ち続け、心をこめてそのお世話をしてください。また兄弟姉妹との関係をいつも愛の中に保つよう努力してください。それは皆さんが愛に成熟するために大いに役立つことなのです。 

特に今日、皆さんが家庭生活の中で生きるその召命は決してやさしいものではありません。しかし家庭の愛は素晴らしい現実であり、世界を変えていくことの出来る唯一の力です」。 


パパ様はさらに家庭生活において主日のミサへの参与がどれほど大切であり家庭の一致のもとであるかをも強調された。 

そして、聖体拝領。 
整列して順番をまっていると、1分ほど前に、聖職者の人数が足りないことが発覚!本来は傘をもつボランティアの両脇に聖職者が立つ予定だったが、急遽私の横には、シスター1人。「いつはじめるの?」私につぶやいてくる・・・両脇をきょろきょろし、まだですね・・・結構ドキドキした。ホスティアは衛生管理のため、直接口に入れるようにと指示されていたが、皆両手を合わせて並んでいる。なんども「口に直接です!」といっても、拉致開かず、結局そのまま信者が示すように、シスターはされていた。 

このミサの後、教皇庁家庭評議会議長の枢機卿による教皇への感謝の言葉が続き、最後にこのミラノでの世界家庭大会の間に集められた募金500.000ユーロがパパ様の意向によってエミリア・ロマーニャ地方を襲った地震による被災者たち送られる旨が伝えられた。(ちなみに、来週の日曜日のミラノ教区でのミサでの献金は、被災地に送られることになっている) 

そして、次の家族大会は、2015年アメリカのフィラデルフィアと決定!! 

思わずボランティアのメンバーで行っちゃう?!と笑った。 
さすがに今度はボランティアではなく、巡礼で・・・ 

こちらは、入祭の歌。La tua Famiglia ti rende grazie  
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=MOrO_dYA7JE#! 
イタリア語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、で歌われた。 

Noi Ti preghiamo, Padre dell'uomo, 
per ogni famiglia che tu doni a noi. 
Noi contempkiamo la Tua bellezza 
in ogni padre e ogni madre. 

R. La Tua amiglia Ti rende grazie 
per tutti i doni che Tu le dai. 
Festa e lavoro, gioia e fatica, 
sei nostra vita, Signore Gesù 

帰りがけにみかけた近所のアパート。  



ミサでは賛美歌を熱唱していたら、同じ教会のボランティア仲間が、コーラスをやっているので、思わず教会のコーラ隊にスカウトされました~♪笑 

帰りがけには、Volontarioというボランティアのポロを着ていたので、多くの人に「お疲れ様!」と声をかけられた。そこで、初めてぐぐぐ・・・っとこみ上げるものがあった。また、私の体調を気遣りメッセージを下さった方に感謝します。体はいい加減疲れたけれど、やっぱり心は疲れていない。むしろ、泉の水がわくように、喜びにあふれています。多くの人の愛に触れ、未知の自分が引き出された感覚があります。神に感謝!
The mission accomplished! 

http://milano.corriere.it/milano/cronaca/speciali/2012/visita-papa/notizie/2giugno-festa-testimonianze-parco-bresso-papa-musica-palco-incontro-mondiale-famiglie-201445562941.shtml