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今年の春はずっと雨続きで、肌寒かった。(だからといって秋の雨と違って長靴を履くことはなかったが)
それが、ここ2,3日ぐっと天気が戻りつつあり、ぶわ~っとポプリの綿が空を舞い、このS.Siro地区の歩道は、地面が真っ白。バルコニーの花の間にも、綿毛がひっつき、窓を開けると、待ってました!のごとく家の中にも侵入していて、鬼ごっこのごとく、なかなかとれない。自転車に乗っていても、反対側からふわふわやってくる。サングラスなしでは、目に入りそうだし、しゃべっていても、口の脇にくっつくことさえある。
ポプラの学名Populusには「震える」という意味があり、ポプラの葉が僅かな風でもサラサラとそよぐことから付けられたといわれる。子供のころ、タンポポの綿毛をみると、シャボン玉を吹くように、面白がってすぐにふいてみたが、このポプラの綿の塊をみると、ぞっとする。 
ロシアでは、第二次世界大戦後に緑化のために大量に植えられたという。また、イタリアをはじめ中国でも成長が早いということで、すすんで植樹されたんだそう。高速道路を走っていると、かなり見かける。街路樹や、牧場の境界の目印や防風林として植えられ、遠くからみるには、素敵だが、やはりあの綿毛はたまらないね。
・・・と、ポプラの悪口ばかり書いてきたが、なんとポプラは『人民の木』と呼ばれる木で、ギリシャ神話や聖書にまで出てくるのである。そして、驚いたのは、キリストが処刑された十字架はポプラの木であるとの言い伝えもあり、一部のキリスト教徒は『聖なる木』としているそうだ。
英語のPopularは、この言葉と関係があるのかな?と思い調べてみたら・・・
ラテン語 populus(国民、人々) popul-(人々) + -ar(・・・に関連した)という意味があるようで、人々がこの木の下に集まり、集会を開いていたのだろうか?もちろん、綿毛の季節でなかったということは確信している。
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