パスクワ休暇 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

復活祭の朝、いきなり夫が『一泊二日で温泉へ行くぞ!』と言い出したが、今年は皆ブーイングで却下。ゆっくり家を出て、1日目はピアチェンツァ方面へ。 

行き当たりばったりアグリツーリズモへ入った。これが正解!夫の鼻のよさには毎回感動! 

アグリクルトゥーラ(農業 英語で言うアグリカルチャー)とツーリズモ(ツアー 英語でいうトゥーリズム)からの造語で、農家が経営するレストランや宿泊施設のことを指す。あたり一面に広がるぶどう畑やオリーブ畑といったイタリアの田園風景の美しさを楽しんだり、地元のワインや素朴な料理を楽しんだりもできる。 

そこで、すばらしいものを頂いた。あんなに美味しいハムは食べた事がない。特にクラテッロ・ディ・ジベッロば絶品。復活祭があけ、美味しいものを控えていただけあって、このシンプルなハムは最高。DOP(イタリアにおける原産地名称保護制度)指定されたパルマ県特産の豚肉を塩蔵した食品であり、尻部のみを使用し、ポー側西岸ジベッロ周辺8村のみで作られるもの。おもわず、ビス(おかわり)してしまった!生ハム、サラミもあっという間に,完食。お皿が運ばれてくるたびに、子供達は枚数を数え、人数分で計算。爆 

ワインも絞りたてのぶどうのジュースですか?といったようなもので、子供達もガッサータの水でうすめ、ファンタ・グレープだ!!と大うけ。フィルターに通っていない、白ワインは、黄金色だった。 

この小さな店内は、毎年、復活祭の時にやってくる家族が多いという。こちらはコモからの家族。こちらはミラノから。こちらは・・・とオーナーが紹介してくださった。ミラノからの家族は、今年で14年連続だという。シンプルで癖になる味。決して目立たない隠れ家的レストラン。(画像は後からアップします) 

帰りがけにミラノの競馬場の前を通ると凄い人。「寄ってみる?」と夫。「かったるい・・・」と子供達。またもや、夫の意見は通らず。・・・続く