四旬節 2012 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

昨日(2月26日)からミラノは復活祭前の四旬節に入った。 
5週間(7x5)の35日に「枝の主日」のエルサレム入城から聖木・金・土曜日までの42日。(ローマ典礼は46日間) 

復活祭をふさわしく迎えるために、四旬節は、キリストの十字架の道を思い、回心の道を歩むときといわれている。「回心」とは単なる反省や苦しみではなく、心を神に向け直し、そこから神との関係・人との関係を新たに生きる 「喜び」の時。一般的に「灰の水曜日」と呼ばれる儀式はミラノでは、月曜日が一般的。今日、子供を学校に送った足で教会へ行き、昨年の枝の主日で使われたオリーブの枝を灰にしたものを、頭か額に授かる。 

この回心のしるしとして伝統的に大切にされてきたのが「祈り、断食、施し」であったが、今では普通、「祈り、節制、愛の行い」と呼ばれている。 

今、考えてみると、昨年の四旬節は、復活祭がもっと遅かったため、四旬節に入るのも遅く、入ったと同時に、日本の震災があった。毎年、日本のカリタスから四旬節の祈りの冊子が送られてくるが、昨年の冊子には、ハイチ地震がもたらした被害や、連帯のうちに行う緊急災害支援の事が紹介されていた。それが、日本の事となるとは・・・・非常に複雑な思いで読んだ。 

話は元に戻り、 四旬節は、古くから復活祭に洗礼を受ける志願者の直前の準備期間と考えられてきていたようで、ミラノでは、四旬節第1日の日曜日に聖アンブロジアーノ聖堂にて、洗礼志願者達の志願式が行われる。今年は、 144人の方が洗礼を受ける。そのうち男性が40人、女性が104人。 イタリア人が52人で外国人が92人。そのうち日本人は4人。毎年、日本人も数人ずつ洗礼を受けており、私もこの5,6年志願式に毎年参列している。 

志願式中に、賛美歌「Eccomi」が歌われた。これは、私の大好きな賛美歌で、知り合いの神父のお葬式や、昨年の日本の震災における哀悼ミサの際にも歌われた曲で、どうしてもグググ・・・とこみ上げてくるものがある。
http://www.youtube.com/watch?v=EfSikD5KxUY 

Eccomi, eccomi! Signore io vengo. 
Eccomi, eccomi! Si compia in me la tua volonta. 
イタリア語で、エッコミとは、私はここにいます、という意味。これは詩篇39(40)章の一説が歌詞になっているのだが、「私はここにいます。あなたの御旨(みむね)を行うことを私は望みます」という非常に信者でないと(信者であっても!)、わかりづらい内容だと思うが、つまり、各々が、神の導きにより、その生命を与えられた場で、豊かにその使命を果たせるように・・・という内容。(と理解している)。 

そして、テゼの「マニフィカート」で閉祭。 Magnificat anima mea Dominum「我が心、主を崇め」とラテン語で歌われる。テゼの歌の祈りは、心静かになれる。  
http://www.youtube.com/watch?v=nLM0GiihIbs&feature=related 

2012年の四旬節のメッセージとして、教皇様より、「互いに愛と善行に励むように心がけましょう」(ヘブライ10:24)とある。一人ひとりがよりふさわしく生きることができるように、「愛の業の実践」が、自分と他者とのかかわりの中で、どのように具体的に実践しているのか、この四旬節、自分自身に問いかけてみたいと思う。 

四旬節について↓ 
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/memo/lent.htm 
テゼについてはこちら→http://mokusoutoinori.cocolog-nifty.com/ 
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/lent/12lent.htm←教皇ベネディクト十六世 
2012年四旬節メッセージ