ITAMA チーム・ビルディング | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ママ友仲間数人で始めた託児所付き外国人女性向けイタリア語教室のボランティア・グループのITAMA。3年目にして、生徒数もどっと増え、ボランティアが足りず、口コミやデモをしたお陰でだいぶスタッフも増えてきた。(現在スタッフ23名、生徒数80名。今月申込者が何名来たかは不明) 

が、私のように、金曜日のみ、又は水曜日のみ、と一日だけの参加スタッフだと、顔を合わさないメンバーもいるし、ベビー・シッター、教師軍とは共通の話題がないとどうしても、分離がち。少なくとも、まだ私は、新たに入ってきた子供の名前や、ウェイティングの母子に関しては、随時リストをアップしているので、他のメンバーよりは把握しているが、知らない人は、全く知らない。そして、子育て感も違うため、どうしても、子供に対する接触が違うとのことで、問題になる。そこで、はじめてチーム・ビルディングが行われた。 

ボディ・ビルディングは知っているが、チーム・ビルディングって何?という話から始まった。 

チーム・ビルディングとは、「ある特定のチーム課題や目標に対して、役割を分担し、一定のルールのもとにタスクを課題解決に集中。リーダーシップやメンバーシップを発揮しあってコミュニケーションを図り、シナジー効果を生むこと。また、学習するチームに成長すること」となる。なんだ、研修会かい?新しい言葉がついてくると、付いていけなくなるが、イタリア人は新しい言葉が好きな様子。 

というわけで、今日のプログラムは、メンバーではあるが、先生でもベビーシッターでもない、私たちが外部に対し、イベントを開いたり、内部のオーガナイズをしているティツィアーナが進行役。彼女は長年ボランティア団体や、若者を相手にボランティアとは、といったメディテーション的な企画を専門にしている。 

そして幸運なことに、スタッフの一人が豪邸を提供してくださった。サッカー選手も多く住んでいる敷地で、とにかく、キッチンも家庭科の調理実習室ですか?といったように大きくて驚き。 

9時半集合。スタッフ23人中、18人が集まった。ほとんど遅刻。そこは皆イタリア人、モチベーション低すぎ。笑 年末に新たに数人のボランティアが増えたということで、自己紹介から。そして、自分の名前を逆から呼んで、そこから得るインスピレーションとは?ITAMAにおいての自分の位置づけ、などを発表。 

私は日本人である事は、皆知っていても、出身地や私の日本での経験、イタリアでの経験を知っている人は少ない。そんな話やら名前の由来。イタリア語の意味などを話すと、皆興味深く聞いてくれた。 

例えば、Lauraという名前を逆から読むと、Arual。アルーアル?イメージは、空気のように、心地よいかしらね・・・とガハハ・・・と笑うラウラ。 

その後、3人帰宅してしまったので、7人ずつのチームとなってITAMAを料理に例えると・・・その材料は?理由は、などというイメージ、トレーニング。思わず中華かしらね・・・と個人的には思ったが、中国人はスタッフにはおらず生徒も一人のみ。ちょっと違うか・・・と思うと、パエリアなんてどう?と意見。お米は、日常の糧。生徒の日本人もアラブ人も主食として食べる。サフランの黄色は、陽気さ、エネルギー。貝は、はじめは閉じているが、熱を与える事によって、徐々にひらいていく。それは、異文化に触れ、心をひらく、移民者たちにたとえられないか?という。そのほか、トマトはアモーレ。クオーレ。えびは、前後に動く姿は、異文化の中で、前進・後退、日々の姿ではないだろうか ・・・などなど。 

 

ランチ・タイムは急遽を宅配ピザを頼んだが、サラダやらキッシュなどの持ち寄りで豪華に。デザートまでばっちり。さすがイタリア人。 

午後も、ITAMAに対する自分のイメージ。そして今日の研修会として何が自分にプラスになったか?といったような分かち合い。中には、すぐに感情的になりやすいメンバーや、ぶつかりやすい組み合わせもあるが、今回は、他人の良いところを引き出しあうということが目的で、批判は無し。やはり感極まって泣き出す人もいたけれど、いい集まりだった。  

「与えよ。さらば与えられん」 

旧約聖書の言葉である。今日のメンバーのほとんどが、教会に通うイタリア人ではないが、これは、キリスト教の特権ではないということ。どんな心でしたかが問題であって、何をしたかが問題ではないということ。そして、たとえ大きな仕事をしたとしても、感謝の心がなければ空しくなってしまう。Grazieという言葉は大切だよね、と分かち合う。 

こちらの画像は、ティツィアーナはあるロシアの民話を紹介し、そのジェスチャー。あるおじいさんが、かぶの種をまいた。そのかぶは、どんどん大きくなり、おじいさん一人で抜けなくなったという。???どこかで聞いた事がある話・・・。おじいさんは、おばあさんを呼んできて、おばあさんは孫を呼んできて・・・あっあれか。思い出した。  うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。・・・日本の小1の教科書に載っている『大きなかぶ』。何度この音読を聞いてきた事か。日本語が頭でリフレイン・・・うんとこしょ、どっこいしょ。 

私にとって、ITAMAはチーム・ワーク。そしてマルチ・カルチャー。 
イタリアでは、よくSolidarietà(ソリダリエタ)という言葉が良く使われる。辞書によれば「団結、連帯感、互助、共感、共鳴」とある。日本人には、あまりピンとこないかもしれない。困ったときは、お互い様。協力し合って、助け合う。それが、ソリダリエタ。国籍、宗教を超えて一つになれますように。

何をするか(Doing)ではなく、どうあるべきか(Being)を問ういい一日だった。

http://www.italianopermamme.com/