急性節約強迫観念症 ~ その2 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

昨日、ミラノの学校給食として、フルーツ・プロジェクトを書いた。 
今朝は、次男を病院へ歯科検診へ連れて行かなくてはならなかったので、遅刻。着いたときには、おやつタイムは終了していた。なので、初日のフルーツにはありつけず。 

フルーツは、前日などに給食に出たものを綺麗に洗って、カットし、小袋にいれられる。けれど、どうしても、その時に食べず、持ち帰るケースも多いと聞く。考えてみれば、4時半のお迎えの時に、そのフルーツを食べている子を見かけるし。要は、捨てるのではなく、食べてくれれば良いのだが。 

けれど、公立の学校は、トイレット・ペーパーは不足がち。フルーツは洗って、そのままの形でいいから、集金する分、トイレット・ペーパーを補充してもらいたい。クラス用のキッチンペーパー(手を拭くため)や液体石鹸は各自が定期的に持っていかなくてはならないのだから、クラス費で賄えないのだろうか・・・と疑問に思う。ちなみにクラス費は大抵年間10ユーロ。その中からクラスの教材やらクリスマス、学年末の担任へのプレゼントにあてる。ちなみに、私学に通っていた時のクラス費は、幼稚園で年間50ユーロ。小学校で100ユーロ。足りないと随時徴収され、200ユーロという年もあった。この差は何?! 

話は前後するが、昨日学校給食の事に書いた途端に、今日次男が来年度(2012-2013年度)の給食費申し込みの用紙を貰ってきたから、驚き!!もう?!給食センターのHPをチェックしたら確かに出ていた。しかも、英語、スペイン語、中国語、アラブ語まであった! 

とりあえず、振込用紙が送られてくるのは、新年度9月以降。けれど、所得によって割引を申請する人は、お早めに、ということらしい。例のISEEは2011年度の所得によるので、義務教育中の子供が複数の場合は、見逃せないサービス。もちろん所得が多い場合は無理。とはいえ、イタリア人の平均所得は、2009年では21,374ドルで、OCSE(経済協力開発機構)30ヶ国中第23位。ユーロに換算すると、やはりどうしてもISEE無しでは生活が援助されない家庭も多いということになるのだろう。ちなみにDote Scuolaというロンバルディア州が援助しているものもあるが、これまたISEEが必要。文具から書籍、それこそ、生徒・児童のめがねを作ることにも適用できる。 

またまた、話が前後するが、公立の学校には、授業料はかからないが、教育振興寄付金とでもいおうか、それと、任意ではない寄付金を要求される。それが、学年度末前に、請求が来て、そのレシートを学校の事務局へ提出するよう言われるのだけれど、それとは別に、上記、キッチン・ペーパーやら液体石鹸を持ってくるよう言われるのだから嫌になっちゃう。長女の高校なんて、来年度の振込用紙が配布された。金額120ユーロ。プラス任意とはいえ、40~90ユーロ。公立とはいえ、かなりの額になる。 

今週中に長女の担任と面談があるので、進級に関する可能性を聞き、危なかったら支払わないからね、と脅した。そうじゃなきゃ、お金を捨てるのが目に見えているので・・・ 

学校だけじゃなく、税金も前倒しのイタリア。年金と保険と税金で収入の半分近くが持っていかれちゃう。増税、電気代、ガソリン代などの値上げ・・・。でも考えてみれば、いろんなところで援助されるってのは、皆税金から出ているわけで、もしかすると働けば働くほど、損?!という気がしなくもない・・・だから、イタリア人は働かないのか!今になって分かったような気がする。笑 

Dote Scuola↓ 
http://www.comune.milano.it/portale/wps/portal/CDM?WCM_GLOBAL_CONTEXT=/wps/wcm/connect/ContentLibrary/ho+bisogno+di/ho+bisogno+di/nidi+e+scuole_servizi+per+famiglie+e+studenti_dote+scuola+2009_2010#par01