中国人の子供達のための中国語教室 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノにどれくらいの中国人がいるのだろうか?といわれたら、ただ『沢山』としかいえないだろう。ミラノのパオロ・サルピ地区には中華街が形成されて70年以上という歴史があるそうだが、どれくらいの人たちが、ちゃんと領事館やこちらの警察に滞在許可をとっているか不明。数年前、アパートの地下に、それこそ、電気やガスの無いところに、何十人という不法滞在の中国人がすし詰め状態で摘発された事件もあった。そんなの氷山の一角かもしれない。 

ちなみに、以前住んでいたアパートの上の階には、中国・日本レストランを経営する中国人一家が引っ越してきたが、どうも10数人で住んでいた模様。一日中洗濯機が廻っており、子供達の声もする。たぶん、おばあさんが面倒をみており、あとの親類関係はレストランに出ているのだろう。夜の12時過ぎを廻ると、どっと帰宅する音がして、それからずっとシャワーの音がする。あっという間に我が家に水漏れ、凄い事になった経験がある。 

だいたい、中国人の人口は、2008年では約13億2442万人にも及んでいる。つまり人類の5人に1人は中国人という計算。ミラノの公立の小中校も中国人は我が家のあるプチ郊外でも多い。いや、プチ郊外だからか!(爆) 

最近、ミラノの中国人は、イタリア語はぺらぺら。中国語は話せても、読めない・書けないという若者が増えていると聞く。 

そりゃそうだ!我が家の子達だって、補習校に通い、家庭で日本語を話していても、とほほのレベル。放っておいちゃあ、母国語を維持どころか知る事さえできない。 

そういうわけで、ミラノのどこかの地区にいわゆる中国語の補習校が存在するとは、聞いたことがある。土曜日の朝から夕方まで、お弁当もちで全教科を中国語で勉強するらしい。 

それとは別に、今朝、たまたま新聞を読んでいたら、Onlusと呼ばれる非営利団体が在ミラノ中華街に位置するカトリックの教会にて、中国人の子供達(6-14歳)のための中国語教室をオーガナイズしたことが出ていた。中国人のボランティアをはじめ、外国語課の高校で有名なManzoni校の教師も協力しているという。 

いずれにしても、外国語課の高校には、日本語はなくても(ミラノ市内にはない)中国語は存在するし、大学での中国語選択も人気があるという。2015年の万博に向けて中国パワーにかける意気込みを感じる。 

ところで、今月の初め、ローマでは2人の中国人が誘拐され殺される事件があった。被害者は9ヶ月の女児とその父親。ミラノでも中国人の誘拐事件というのは、わりに頻繁にあるという。中国人会会長は、安心して生活できる場を、そしてイタリア人との信頼関係を築けるよう訴えているのが印象だった。

そして、もうすぐ中国の旧正月。 
今年は1月21日の土曜日。 
ミラノではもちろん、Via Sarpi地区でお祭りがある。 
多くの中華レストランが、特別メニューを準備しているのは、間違い無し! 

我が太極拳のマエストロが、今年こそ旧正月は、中華街のどこかでデモストレーションをしたいと言っていた。ゲゲゲ・・・中国人の前でですか?笑 

http://milano.corriere.it/milano/notizie/cronaca/12_gennaio_9/corsi-cinese-mandarino-bambini-cinesi-terza-generazione-scorranese-1902789161670.shtml 

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