大人になること | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

1月9日、日本は「成人の日」だった。 
昔は1月15日だったけれど、祝日が移動してしまうと、海外在住邦人にとっては、その日の存在自体、だんだん記憶も薄れていってしまう・・・ 

さて、こちらイタリアは、特に「成人の日」はなし。 

18歳になる誕生日を、Magiorenni(マジョレンニ) とよび、各自が家族なり友人とお祝いをする。 

とはいえ、高校はストレートにいって19歳で卒業。卒業前に「成人」というのもヘンな感じ。しかも喫煙、飲酒は16歳から。体だけは熟していても、中身はまだ子供。我が家の長女は今年で16歳になるけれど、タバコのにおいも、アルコールの匂いも吐き気がするというから、良かった、良かった・・・。高校の休み時間などは、教師も学生も中庭でスモーキング・タイム。だれも、体に悪いなんていわないんだろうな・・・。土曜の夜も、外出する高校生がほとんど。長女も月に一度くらいは、町中に友達とでかけ、帰宅は12時前後。必ずメンバーの保護者が送ってくる。たまに夫がいて、11時ごろ向わせようか?と連絡をいれようものなら、早い過ぎるから来ないで!といわれてしまう。苦笑 

ところで、「成人」とみなされる年齢を調べてみたら、国によってかなり違うことが分かった。 18歳という国が多いけれど、イランは女性が9歳、男性が15歳!とされ、サモア、Isola di Man(ってどこよ!)が14歳。16,17歳・・・と続き、20歳の日本、21歳、最後が25歳のエル・サルバドル。 

日本は、決して早すぎる成人式ではないけれど、毎年、成人式離れ、又は式典の出席率の低迷はよく聞く話で、私自身も成人式は出席していないが、モラルの低下問題は、やはりどうしても冷ややかな目でみてしまう。まっそういう意味では、イタリアでは、18歳では、ほとんどが高校生か、そうでなくても、親のすねっかじりで働いている者は少数派であろう。まだまだ非常に甘いな・・・と感じる面も多い。

「孔子」の一生からすると、 
十有五にして学に志す。 
  三十にして立つ 
・・・・ 

20歳は飛ぶ。笑 

「成人」「大人度」ってなんだろう? 
イタリアで成人の定義を調べたら「自由」という言葉があった。 
まず大切なのは、自制心だろう。度を越してしまうから、問題がおきる。理性と自由意志が一致していない人間の不自由な姿そのもの。それを頭で理解し、言動にうつせるかどうかが重要なのだと思う。 

とはいえ、「今時の若い者は」とか「昔は良かった」とついつい口にだしてしまうようになってきた。これこそ、年をとってきた証拠か。げっ。 

老いた者、必ずしも 
知恵があるのではなく、 
年とった者、必ずしも 
道理をわきまえるのではない。(旧約聖書 ヨブ32:9) 


ひえー、厳しい言葉! 
年をとって生きるのが大変になる人は、頑固で、謙遜になれない人だとよく耳にする。これって年取って、いきなり変われるはずないのは、誰もがわかっていること。反面教師で努力していくしかないか!