長い年月をかけて大自然がもたらした不思議な景色が広がるカッパドキアはトルコ観光のハイライト。旅行業としては絶対に見ておかなくてはならない。笑
そして、聖書をみてみると、「ペトロの手紙」第1章1節にカッパドキアの名前が出てくる。これは、キリストが十字架に磔にになり、弟子の一人・ピエトロは、「天の国の鍵」をイエスから受け取ったとし、初代ローマ教皇となるが、それと同時に、弟子ではなかったが、迫害側にいたサウロ(後のパウロ)が改宗をし、3度に渡る宣教旅行にでかけたが、この地方にもよったと思われる。カッパドキアにある奇妙な形の奇岩の中に洞窟を掘って、修道士達が共同生活をし始めたという。昨年から聖パオロの生涯とパオロの書簡のクラスが始まり、また別のところで、教会の歴史の勉強会が続いているが、このパオロの宣教旅行なしに、キリスト教の布教は語れない。
残された膨大なキリスト教の壁画、そして地下何十メートルにも掘り下げられた地下都市は、迫害を恐れた信者たちが、逃げ込んだ場所とされる。
現在公開されているところ、地下4階までだが、当時は地下12階まであったらしい。しかも、その地下都市はあちこちにあり、数万人の信者達が隠れて過ごしていたという。通気孔は完備されていたが、光も風も入らない。2,3日ならともかく、数ヶ月、数年、下手したら、一生隠れて生きなくてはならなかったものたち。
霊が結ばせる実は、愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制。これが神のものとなった人のしるしだと、聖パオロは言う。
信徒による共同体づくりとあかしによる福音宣教。殉教者同様、彼らの信仰と勇気は、私たちが、どんな試みにあっても、終わりまで耐え忍ぶことができるように力づけて下さるものだと思う。狭い地下を下りつつ、思いに耽った。
そして、また泊まったホテルが凄かった!洞窟に住み込んでいた家屋をリニューアルしているのだが、サロンに、以前住んでいた人たちの写真が額に入っていたのを想像ではなく、実際に見てしまったから、さーなんか怖いというか、魂が宿っているというか、眠れない。きっと閉所恐怖症の人には、無理かもしれない。あまりにもひんやりとしており、夏はいいかもしれないけれど、冬、しかも外は大雪。暖房が入ってからは、じわじわと温かく過ごせたが、音一つない世界。TVはもちろん、PC,携帯電話さえ電波が入らないのだ。夜は静か過ぎて、どうしようか・・・と心配したが、ベッドに入り、うとうとしつつ本を読んだり、編み物をして過ごした。帽子1つに、花のチョーカー5つ編んでしまった。エン デの「モモ」のように、時間の感覚が変わってしまった。まさに「時間貯蔵」銀行ならぬ、不思議な空間であった。
忙しい人にこそ、是非是非行ってみてほしい場所である。写真は後ほどアップします。続く
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