自分の分際 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

不覚にも、寝込んでしまった。 

とはいえ、何時倒れてもおかしくない生活をしていたので、疲れは相当たまっていたと思う。引越しの片づけが先に終わるか?それとも私が先に倒れるか?と感じていたし。 

日曜日に最近結婚した友人夫妻の披露宴がピエモンテで行われ、出かけてきた。ばんばんワインを飲んで、帰路はもちろん転寝。夕飯は外食だったが、どうもそこからおかしかった。帰宅後直ぐに寝たので、翌朝はすっきり。・・・のはずが、午後からいきなり、胃とその裏側が痛くなり、動けなくなった。そして発熱。普段はなかなか熱がでるに出ない状況なのに、珍しい・・・考えてみれば、お腹もおかしい。インフルエンザか?それとも心筋梗塞の初期か?父もそうだった・・・あまりの痛さに、ひどくなったら救急車を呼ぶべきか?でもS.カルロ病院にはいきたくないな・・・などと考えた。 

今日は、熱もないし、お腹も大丈夫。でも体に力が入らず。仕方ない。木曜日までは予定をキャンセル。砂のように眠った。 

健康は「あたり前」ではないのね。「当たり前」を当たり前でなく、「ありがたいもの」と一つひとつ「頂いて生きる」時、生活は退屈なものでなくなる。まあ私にとっては、毎日が刺激的だけど。平凡は非凡となるわけ。ありがたいとは、有り難いことだと、体が弱り、再確認。 

人間は、自分の「分際」を思い知り、他人の弱さにも寛容になれるんでしょうねえ。寝込む事にも感謝かな。