心の平和 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

明日、夫が日本出張から戻ってくる。今回は10日間。長くはない。とはいえ、結構精神的にしんどかったな。普段から夜の11時前に帰宅する事はないから、いずれにしても私が抱え込む問題は多いのだけれど、さすがに子供達、3人3様の問題+野望様で振り回される神経、というのは、超神経の太い人間か出来た人で無いと、関わっていくのは本当につらい。まーだからこそ、太れない、ということもあるだろう。笑 

Mixiの友人が「もうすぐ夫が出張(3日間だったかな?)から帰ってくる。嬉しいな。子供達もうきうき」とつぶやいていた。ふーん、私は薄情だな、と思いつつ、長女にどう思う?と話したら、「どうせママは『夫の出張嬉しいな!』ってつぶやき返しているんで しょ?」とのこと。するどい!! 

こういう生活が続くと、かろうじて『自分』であるために学んだ事は、人にあまり期待しないということ。特にイタリア人は人はいいけれど、いざという時に、あてにならないことも多かったという事実もある。期待しすぎるから、期待が外れたときに、腹が立ったり、落ち込んだりする。傷つきたくないだけじゃない。すべて自分の為。人は皆、自分が可愛いから甘えてはいけないと学んだ。 

他人にバリアを張るという意味ではない。自分も他人も弱い人間ということを留意しておけば、腹も立たないし、その状況を受け入れようとも思える。 

醒めた目と物事を見極め、温かい心を持ちたいもの。 

「心を平らにし、気を和にす。 
これ身を養い、徳を養うの工夫」 
貝原益軒 「養生訓」より 

http://www.gld.mmtr.or.jp/~sumiyosi/seikatu(youjyoukun).htm 

>心を平静にして気を和らげ、言葉を少なくして無用のことを言わないで、風・寒・暑・湿・の外邪を防ぎ、またときどき身体を動かし、歩行して、だらしなく横になって寝ることをせず、食気の循環をよくすることだ。これが養生の大切な点である。 

つまり、平穏な心で過ごす。和やかな気もちで人と接する。気分よく生活する。・・・これが心の平和を保ち、気持ちよくすごせる秘訣ではないだろうか。 そのために、人に期待しない、ということ。 

でも「人間の大きさは、その人の心を乱す事がらの大きさなのだ」とも言われる。問題や苦境があるからこそ、成長できるということか。 

『限界』なら超えればいい。 
『現実』なら変えればいい。 


何かのドラマで気に入った言葉をノートに記しておいた。そうそう、平常心を保ちつつ、乗り越えられる力をもたないと。