万里一空 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

あまり相撲には興味ないのだけれど、琴奨菊が新大関となり、「万理一空の境地を求め」と精進を誓った。毎回大関昇進の挨拶時、どんな四字熟語を使うか楽しみにしている。  


『万里一空』。 

ちなみに、この言葉は、元プロ野球選手の桑田真澄氏の座右の銘でもあるらしい。 

宮本武蔵が長年の修行で到達した精神的境地で、著書の「五輪書」では「山水三千世界を万理(里)一空に入れ、満天地とも攬(まとめ)る」と動揺せずに冷静であることが望ましいという心の持ちようを説いた。 

「どんなに遥か遠くまでいっても、空は1つしかない。すべてのものは1つの世界にとどまっている」というわけで、どんな理論や道筋も、行き着く先は一つ。迷うことなく努力していく精神状態のことを言うのではないか。 

でもやはり人生迷いっぱなし。宮本武蔵がこの書を書いたのは、彼が60歳の時だったという。 

又、彼の名言に、「空を道とし、道を空とみる。」というのもある。ここでいう「道」とは、武士としての道を意味すると思われ、「空」とは、「迷いのない心」「とらわれない心」の事だという。つまり、「無欲、無心が事をなす」ということか。 

そして又、「我 事において 後悔せず」ともいっている。 
誰でも、人生後悔などしたくない。それでも、失敗、怠惰なことで悔いる事は沢山あるのが現実。だからと言って、自分を責めても仕方ない。 

でも、どんな結果になろうとも、「後悔しない」と思って選択するのと、そうでないのとでは、やはり心のあり方は違う。何が何でも自分の選択を信じる。それが例え、悪い結果になろうとも、それをバネにする。その経験を活かすことが、自分の選択を自分の将来に活かして生きられるんじゃないだろうか。 

余談だが、超一流のスポーツ選手が最高度に集中している時、動く物体が止まって見えたり、見えないはずの軌跡がラインとしてはっきり見えたりすることがあるんだそうな。 

いわゆる「ゾーン」とか「極限の境地」ということかな。まっそこまで行くと、別の世界の話のようにも思えてしまうが、『横綱』には『横綱』の覚悟が必要ってことですね。 

こちらは大相撲昇進口上↓ 
http://www.geocities.jp/abcdemini/