在イタリア18年にして、今回初めて夏に帰国しない。
震災後、省エネモードで年寄りのところにパラサイトし、わがままいっちゃいけないかな?と気になったのだけれど、周りは、日本各地に広がったものの、帰国中の人が多い。やっぱり羨ましい。暑いっ!蝉がうるさい!交通費が高い!なんだかんだ文句を言いつつも、やはり日本が恋しい・・・いくらネットが普及し、日本の番組やら雑誌を読んでいても、日本との距離感があるんだろうなあ。子供たちも一時帰国だけでもぐっと日本語のボキャブラリーが増える。ミラノに残り、放っておくと、子供たちの会話は自然にイタリア語。読む本もイタリア語。あー日本人一家であっても関係ない問題。
さて、日本帰国の目的の中には、日本食材買い込みということもある。
毎年友人のフランス人には、京セラの包丁と出し醤油を頼まれていた。彼女のところの子供たちは、出し醤油を食べ始めたら、Kikkomanがまずいって・・・やっぱりわかるのね~。
先週まで、出張で一時帰国していた夫に、実家を通じ食材を頼んだが、やはり重さと液体分は今までのようには、いかないといわれ、ほんの少々。まっ多少お金がかかろうとも、こちらの韓国・中国食材店で重いものは買ったほうがいい。お味噌、醤油に、酒にみりんなど・・・。あっ、めんつゆも切れてしまった。
まあ無きゃないでなんとかやっていける・・・めんつゆがなければ作ればいい。カレーのレトルトはもちろん、ルウがなくてもカレー粉さえあれば、インドカレー、タイカレーだって作っちゃう。以前は餃子も皮から作っていたし。食が保守的な人は、やはり人間的にも保守的。あっその逆か?!保守的な人間だから、食べるものも保守的になってしまう・・・それは各自の好き好きだけれど、夫はいつも子供たちに、食べる事も、なんでも好奇心をもつこと、といっている。個人的には、ゲテモノは苦手だけど。
話は基、日本の即席物、とくにラーメン類は、がさばるから買ってこないのが基本。買っても、すぐに終わってしまう。中華街をはじめ、アジアンショップにいけば、日本で売られているのと同じものではなくとも、手に入るから、妥協するようになる。最近こっているのは、フォー。(米粉でできたきしめん風の麺)焼きそばにしたり、ラーメン風にして食べるのが好き。やはりきしめん風の春雨もスープと一緒に食べるとおいしい。
今朝、近所の中華ショップに出かけてきた。
麺類に豆腐、空心菜、そして、イタリアのナスのような巨大なものでもなく、日本のそれよりも色が薄く、細長いナスをゲット。フィリピンショップでも見かけた事がある。水分が多く、美味しいらしい。中国ではどうやって食べるの?いつも店の中国人のシニョ―ラに聞いてみる。すると、逆に日本じゃどうやって食べるの?と情報交換。空心菜はアーリオ・オーリオ・ぺペロンチーノでしょ?と聞くと、中国じゃそうだけれど、ペルーだと海老と一緒にスープにするらしいわよ、といわれ、へ~。目から鱗。料理は想像力も必要。とりあえず今晩は、空心菜を豚肉と卵と一緒にいためてみようかな。
そういえば、今朝の中華食材店でカレー・ルウ「こくまろ」の甘口・中辛・辛口を発見。あそこで買い物をしている日本人がそんなにいるとは思えない。ちなみに1箱2ユーロだった。とはいえ、最近「こしひかり」も入荷。5キロで10ユーロちょっと。他のお店より激安。他の日本人がそこを発覚してしまうと値上がる可能性ありか?!即席ラーメンの『出前一丁』ミソ味は、60セントで売られていたが、近所のフィリピンショップは、その味だけ1ユーロにいきなりねあがり。行きつけの中華ショップでは入荷できなくなったらしい。なぜ?!
ロンドン、パリ、日本食材が豊富なのは毎回目を見張る。日本の本から、雑誌、漫画、児童書と一通りそろっているものね。コンビニが欲しいとはいわないけれど、便利さの果てに何があるのか、ここで考えてみるのも大切じゃないか、と皮肉ながらにも考えてしまった。