ヴァレンタイン・デー ~ あれから30年 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

$ミラノの日常 第2弾-S.Valentino

今日はヴァレンタイン・デーだったのですね。

日本じゃああちこちの百貨店で、チョコレート宣戦だったのではないでしょうか。また、女子中高生は、手作りチョコ作戦で大忙しだったのでは・・・

こちらは、まったく関係なし。ちらほら、薔薇のついたBaciチョコを見かけるかな・・・あまり興味なし。しかもプレゼントは男性から女性にするもんだし。

そうそう、思いだしました。私の初のヴァレンタインはちょうど30年前の中学2年生の時。心に密かに思う人はいても、その人に特別あげる、というよりは、義理チョコでクラスの数人の男の子に同じものをまとめてあげただけ。笑 しかも母に買ってきてもらった不二家のピーナッツ入りハート型チョコレート。しゃれっけまったくなし。

なのに、翌月皆からたんまりお礼を頂いちゃったのよね~。ホワイト・デーってすごいんだ!義理でもこんなに返ってくるものなんだ!とちょっぴり嬉しかったものです。

実はホワイト・デーを待たず、チョコレートをあげた、そのちょっぴり気になっていた男の子から告白があり、なんとなくお付き合いが始まりました・・・それは、今じゃあ考えられない、淡い、淡い初恋ですよ。爆

登下校を一緒にしたり、向こうの家に数回行ったことはあるけれど(数年後、年の離れた弟君の家庭教師をやっていた)本当にそれくらい。二人でどこかへ行ったなんてことはなかったし、現代の子のように携帯電話やメールすらなかった時代。本当に淡い時代だった。

その後、高校時代ボーイフレンドはいても、気合をいれてチョコレートをプレゼントした記憶なし。職場とて同じ。物で人をつろう、という気は若いころからなかったのかもしれない。

それにしても、今回あきれてしまったのは、ナポリで44歳の男性がヴァレンタインにイヤリングを恋人にプレゼントしたかったが、お金がなく、口にいれて隠したところ、店主にみつかり警察に通報され逮捕。ぬけてるな・・・まあのみ込まれなくってお店の方もよかったね、といった感じ。

さてさて、本来の「ヴァレンタイン・デー」の起源は実在した聖人(ヴァレンティノ)で、イタリアのウンブリア州の都市テル二と世界の愛し合う人々すべての守護聖人である。

西暦269年2月14日、ローマ皇帝による迫害によって殉教。当時、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止していた。キリスト教司祭だった聖ヴァレンタインは秘密に兵士を結婚させたがために、捕らえられ、処刑されたわけ。彼の遺体は今でもテルニに祀られているという。

自分の命を犠牲にしてまで、神の愛を伝え実践したヴァレンタイン司祭。今年は聖ヴァレンタイン(イタリア語ではサン・ヴァレンティ―ノ)のことを思い出して下さい。