郷に入っては郷に従え | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。


When in Rome, do as the Romans do.
Quando a Roma faccia come i romani.

確かにそれが一番、現地で生きていくには、いい方法だ。それには、何よりも、そこの言語を覚えなくては、生きていけない。

・・・というわけだか、どうだか知らないが、イタリアでは、外国人の滞在許可証取得(長期)にはイタリア語テストが必須となった。その初のテストが昨日(17日)フィレンツェで行われた。

イタリアに3カ月以上滞在する場合、入国すると8日以内に、「ぺルメッソ・ディ・ソッジョルノ」と呼ばれる滞在許可証を申請しなくてはならない。それが取れると、本当にそこに住んでいるかどうか、警察がやってきて調査、その後、住民票がとれる。その後、その市の身分証明書なり保険も申請できるのだが、なかなか予定通りにいかないのが、イタリア。

そして、そのPermesso di Soggiornoというものを、最低でも5年保有したものは、”Permesso di soggiorno CE per soggiornanti di lungo periodo”という、今度は長期(期限なし)の滞在許可書に切り替えられるのだが、その取得のために、今回からイタリア語のテストが必要だというのだ。

イタリア内務省によるインフォメーションはこちら↓
http://www1.interno.it/mininterno/export/sites/default/it/sezioni/sala_stampa/notizie/immigrazione/000131_2010_11_18_circolare_procedura_test_italiano_per_permessi_CE_lungo_soggiorno.html

ちなみに、我が家は、数年前に取得。子供たちは私と一緒に記載されているのだが、昨年長女が14歳になったので、私とは切り離された。16歳になると、今度は家族とのカテゴリーとは別に、個人としての滞在許可書が申請できる。(その後は一人でイタリアに残ることも可能)

一応、期限なしということだが、写真は5年おきに変えなくてはならないし、住所、パスポート番号などの変更の際は、随時、変更手続きをしなくてはならないし、なんといっても、まだまだ長男、次男が成長していく過程で、パスポートは5年おきに更新、などなど警察での手続きは、この先まだまだ続く。手続きは、その度に印紙27.5ユーロ。データ証明14.62ユーロ、郵便局を通すと、書留郵便代で30ユーロ。掛ける家族の人数分。たまったもんじゃありません。

と話はそれたが、我が家の場合は、このテストは関係なし。ほっ

テストは、リスニングから。会話を聞いて、この会話はどこで行われたものでしょう?という三択問題あり、問いに合わせたメッセージの作成、筆記。テーマと挿入画を見ての、フレーズ作成、などなど状況察知、生活用語などはやはり生活してみないとわからないものもある。8割以上正解しないといけないらしい。基本的内容といってしまえば、おしまいだけれど、中国人街だけで生活している中国人ややはり下界?との接触の少ないアラブ系の方なんかは、結構きつい可能性もありますね。

この数日中にイタリア各地では、6.764 人の外国人がテストを受ける予定なんだとか。とはいえ、緊張して眠れない外国人も多いのではないだろうか。


警察のHP
http://www.poliziadistato.it/articolo/1076-Stranieri

http://corrierefiorentino.corriere.it/firenze/notizie/cronaca/2011/17-gennaio-2011/via-test-gli-immigrati-aula-anche-due-mamme-bambini-181271138439.shtml