Why Chinese Mothers Are Superior | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

$ミラノの日常 第2弾-Amy Chua


今週の木曜日の朝、バールで友達と約束があり、先について新聞を読んでいたら、面白い記事があった。
http://archiviostorico.corriere.it/2011/gennaio/13/giusto_essere_duri_con_figli_co_9_110113033.shtml

あとから来た友達に「何読んでるの?」といわれ、その記事を見せると、「へ~」と、私の新聞をとりあげ、真剣に読みつつ、最後に「あり得ない!」とのこと。 (確かに。笑)

イエール大学教授のAmy Chun女史が、がWall Street Journalに寄稿したエッセー「Why Chinese Mothers Are Superior」がアメリカ各地はもちろん、ヨーロッパでも反響を呼んでいる。ちなみにFacebook上の彼女の友達も一気に増加(約20万人!!)。

さて、このAmy Chuaがどういう人か調べてみた。
両親はもともとフィリピンに住んでいた、少数派の中国人だそうだが、アメリカに移住。父親はカリフォルニア大学バークレー校の電気工学およびコンピューター・サイエンスの教授。Amyはアメリカで生まれ、子供のころから、成績優秀。ハーバード大学およびハーバード・ロー・スクール卒業。ハーバード・ロー・レビューの主幹編集者という輝かしい履歴。現在は、イエール大学で法律を教えているという。まあ、一般人からみると、まさに「蛙の子は蛙」。「鳶は鷹を産まない」でしょうといいたくなるのは、ひがみだろうか。笑

さて、彼女は、子供を優等生や一流の音楽家に仕立て上げることに照準を絞った中国の親たち(敢えて上海メソッドと書かれていた)、とりわけ母親の子育ては、西欧の「Wii優先」式の子育てよりも優れていると主張している。

面白いのは、Corriereでは、イタリアン・マンマを”chioccia”、よく言えば、子煩悩なのだが、「卵や雛を抱えた雌鶏」にたとえたの反し、中国人母は「トラ」。とにかく厳しい。

たとえば、、「典型的な優等生」を生み出す秘訣は、
①子供を友達と遊ばせない、
②お泊りをさせない、
③ゲームやテレビも禁止、
そして④体育と学芸会以外のあらゆる科目で1番以外の成績を取ることを認めない――という方式にあると論じている。

もし1番になろうとしなかったり、口答えでもしようものなら、彼女は自分の娘にくず」呼ばわりするそうだ。

そんなことしたら、傷つくよな・・・・母親を嫌いになるよな・・・ひどければ、拒食症になっちゃうかもしれない。

そして、どう考えても、彼女のような「中国人母」というのは、中国4千年の歴史上、そして世界人口66億人に対し、中国人は13億人。約2割をしめている、つまり、世界で5人に一人は中国人という状況の中では、ごくごく少数派に違いないのだ。

まっいずれにしても、どんなに成功したとしても、その人がよい人間か?そして幸せなのか?といえば別問題。若いイタリア人のように、多少おバカでも、職がなくって、親に面倒になっていようが、お互いが(ここは親もそうでなくてはならないが)幸せならいいんじゃないの?!という気がしてしまう。所詮、私には、中国人母のようには厳しくなりきれず、結局妥協させられてしまう。

「三つ子の魂百まで」親の責任は重い。

子曰く・・・
吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
・・・
イタリアは16歳から大人扱い。アルコールもOK.でもせいぜい18歳ー20歳にならないと、一人前として独り立ちさせるのは、難しいんじゃないだろうか。これまた過保護?

四十にして惑わず。

迷いっぱなしの私。Amyのように、容姿端麗・頭脳明晰・自信家は、別世界の人間なのかもしれない。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704111504576059713528698754.html?mod=WSJ_hp_us_mostpop_read

こちらは彼女に対する質問と答え
http://blogs.wsj.com/ideas-market/2011/01/13/the-tiger-mother-responds-to-readers/