
明日1月6日はカトリック行事の中でも大切な『ご公現』または『エピファニア』と呼ばれる祝日に当たる。エピファニア(Epifania)という言葉はRivelazione (真実が明かされる)、Manifestazione(現れ)という意味のギリシャ語(Epifaneia)に由来する。
ご公現は イエス・キリストが生まれてから最初に拝みに来たのは、ベツレヘム近くに住む貧しい羊飼いだけれど、聖書によるとそれからまもなく東の国の博士たちも拝みに来る。12月24日の夜に珍しい星を見て、それに従いエルサレムに来るわけだけど、では2週間弱を掛けて歩いてきたのか・・・と思っていたら、どうも2年近くかかったと思われる。というのも、聖書を読んでいると、ヘロデ王は学者たちに自分もこの赤ん坊を拝みたいといったけれどたくらみはばれていたので、博士たちは行きとは違った道を通って戻り、だまされたとわかったヘロデ王は大いに怒り、ベツレヘムとその周辺一体に住む2歳以下の男の子を1人残らず殺させた・・・というわけ。
当時、ヘロデは大変は権力者だったけれど、彼の死後、ヘロデを尊敬する人は一人もいなかったという。逆に、2000年後の今も、世界中の国で、大勢の人々が、ヘロデが殺そうと思った幼子を愛し、その幼子イエズスは私たちに光を照らし続けてくださる。
ところで、エピファニアは子供たちのお祭りでもある。べファーナという老婆の魔女が、1月6日(前夜)に子供に贈り物を届けたといわれている。サンタクロース同様、イタリアの民間伝承であるが、イタリアの百科事典によるとローマが発祥の地でありその後イタリア中に広まったらしい。ある子供によればべファーナはサンタクロースの妻であり、サンタクロースは忙しすぎるのでクリスマスが終わったあとでも彼の仕事を手伝いプレゼントを運んでいるというけれど・・・???叉別の説としては、キリスト教以前の遠い昔、1月1日から6日まで、世にも恐ろしい老婆が地上を飛び回るので、最後の日の晩に村の男達が集まって魔女を焼くための焚き火をするのが習慣だったという。魔女が飛び交っている間はボロ布で作った人形を魔よけとして窓辺に掲げておき、最期にそれを日に放りこんで焼いたそうだ。そして魔女が消え去り平和が訪れたその晩には、人々は贈り物を交換しあったというが・・・。
また、べファーナはサンタクロース同様、煙突からやってくると信じられているため、暖炉の中に靴下をつるしたりもするそうである。クリスマスを過ぎるともうどこのお菓子屋や、パン屋、叉街中のディスプレーも魔女の飾りつけ、または箒が飾られる。
べファーナは1年間『良い子』で過ごした子供にはお菓子を贈るけれど、『悪い子』だった子には炭や灰を持ってくるといわれており、炭の形をした砂糖の塊のようなお菓子も売られている。 一度その砂糖菓子を買ってみたが、微妙にリクリツイアの味がした。紅茶に入れて頂いたら、そこそこだったが、あれをがぶりとかじるわけには、いかない。しかも次男に関しては、昨年中に歯科治療が終了するはずだったのに、麻酔が終わった時点で注射を見て大暴れで、治療中断。年内に予約が取れず来週まで待たされているのだ。砂糖なんてとんでもない!
Epifania tutte le feste porta via・・・
これでクリスマス・シーズンもついにお仕舞い。 といってもすぐにカルネヴァーレの季節が来ちゃうんだけどね。笑 何はともかく、明日はツリーを片付けねば…
追記 (1月6日加筆)
今日、実質上プレセピオ(イエス ・キリスト誕生の場面を模型であらわしたもの)に、Tre Magi(三博士)が加わります(した)。我が家にあるいくつものプレセピオはどれも聖家族のみ。馬小屋のなかでマリアとヨセフの間に誕生したばかりの幼子イエス・キリスト・・・というシンプルなものばかり。これは一年中、家族の模範に・・・と思いつつ、誇りをかぶって飾られています。爆