秋田県立博物館で開催中の企画展「レピドプテラ チョウとガの自然史」
展示担当学芸員の展示解説を聞きに行ってきました!
注:標本の写真がたくさん出てきますので苦手な方は決して見ないでください。
チョウとガの空を羽ばたくような展示がお出迎え。
優しい雰囲気の学芸員のおじさんに付いて回ります。
まずは、「レピドブテラLepidoptera」とは何ぞや、という話。
レピドスlepidos(ギリシャ語でうろこ)+プテロンpteron(ギリシャ語ではね)→レピドプテラlepidptera=鱗翅目
チョウもガもはねに鱗粉がある同じ鱗翅目である。
鱗翅目に一番近いと言われているのがトビケラであり、拡大すると毛が生えている。
上の図を見てもらえば分かるとおり、ガはチョウの20倍の種類がある。
上の写真は有名なモルフォチョウ。独特の光沢があるこの色を作っているのは、鱗粉の構造色である。ちなみに構造色は色褪せることがない。
上の2つはチョウに見えるがガである。
ズームすると鱗粉が確認できる。
色々なはね
透けている
ベニスカシジャノメ
スカシツバメシジミタテハ
ホウセキガ
裏と表
クリメナウラモジタテハ
ミズイロタテハ
ルリオビミツオタテハ
何の意味があるのか!?
飛んだ時に表と裏が切り替わることが何らかのシグナルになっているのではないか?という説もある。
異常型
左がキアゲハの異常型
特定の異常が出やすいそうで、異常もパターンがあるようだ。
また、幼虫期に湿度を与える、蛹の時に冷やす、などの環境のストレスを与えると、決まった異常が現れるそうだ。
オスとメスの違い
チョウは大概がオスがメスにアピールするために派手である。
チョウは昼型のため、目で相手を見比べる。
一方ガは、夜行性のためオスメスの外見に違いはなく、匂いでメスにアピールする。
が、例外もあり、マイマイガのオスは日中に飛ぶ。(今年は秋田で大発生、うちにも入ってくる)
写真を撮り忘れたようだ。
つづく