プロフィール前置き
プロフィール①
そんな中、20代後半で
親の勧めもあり
お見合い、結婚。
この人なら親から見ても
まあまあ納得してくれる人だろう、
という親基準で決めた結婚でした。
生活していくうちに
「あれ？あれ？」
と思うことが増えました。
何かおかしい。
話をするのですが伝わらない。
私の考えがおかしいのだろうか？
でもこれはきっと
「よくあること」なんだろう。
そう思って心に収めてきました。
周囲の人に相談しても
「どこの家もみんなそうだよ」
「みんな経験することだよ」
の言葉しか返ってきませんでした。
寂しい思いをする中、
「私が我慢すれば」
「私が頑張れば・・・」
「みんな同じなんだから・・・」
と自分に言い聞かせる毎日。
言葉を尽くして伝えているのに
噛み合わない、
噛み合わない、
心が通じない感覚は
その後も強くなっていきました。
話す時間も持てず、
思い悩んで眠れず・・・
「私がおかしいのかな？」
次第に自分の感覚が
麻痺していくような、
自分が本当は
どう感じているかが
分からなくなっていきました。
それからしばらくして、
身体がＳＯＳを発しました。
体調を崩し、病院にかかり
実家で10日間近く寝こみました。
仕事も休むことに。
身体が丈夫なのが
とりえだった私は
自分がそんな状態になったこと、
大事な仕事に
穴をあけてしまったこと、
職場に迷惑をかけてしまったことに
落ち込み自分を責めました。
そして私がこんな状態になったのに
相手の私を心配する姿が、
心が感じられなかったこと。
まるで
そういう感情を持っていないかのような。
今までいろんな愚痴を聞いてくれて
「うんうん、よくあることだよ」
と言っていた母も、
私の状態を見て
「もういい。
もう我慢しなくていい。」
と弱っていた私を
ぎゅっと抱きしめてくれました。
もういい、もういい・・・
心の中でつぶやきながら
涙がこぼれました。
「みんなそうだよ」
と言うけれど、
みんなそうじゃない。
誰もが通る道。よくあること。
なのかもしれないけれど、
私と相手においては
許容範囲を超えたものでした。
誰かじゃなくて、
今苦しんでいるのは私。
どうしてもっと、
自分の気持ちを
大事にできなかったのだろう。
もっと、自分が自分の
味方になってあげればよかった・・・。
寝込む中で、体温も下がり、寒気がして
心と身体がどん底までいったとき
雷に打たれるような感覚がありました。
そのとき聴こえてきたのが
「ここで死んじゃいけない。
私にはやるべきことがあるはずだ」
という強いメッセージ。
その言葉が
私を奮い立たせてくれました。
・・・そして私は離婚を選びました。
それに伴ういろんな責任が
出てくるだろうけど。
でも、すべて自分で引き受ける。
「父親ならこうする、こうすべき」
の基準で選んできたけれど
最終的にそれを決めたのは
私だったから。
最終的な責任を取るのが怖くて
自分の思いを隠して
親の意見を聞き、結果
親のせいにしていた。
もうそれは
終わりにしよう。
自分の選択は
自分で責任を取らなくては。
こんな弱った私で
子どもたちの前に立てない。
そう思い、9年間続けてきた
天職だと思っていた
保育士の仕事を辞め、
実家に戻ってきました。
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