予防接種 | 絶対(不)自由

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悠久の風に吹かれながら・・・
アジア横断・北南米大陸縦断を終えて、オーストラリアで働いて、
南太平洋のアイランドホッピングも終えて、オーストラリアも一周して、
今度は行ってない東南アジアを行こうと思った。

旅人の間でたまに話題に上がるのが、予防接種についてです。
やっぱり気になる方もいらっしゃるかと思うので、ここで一通り紹介したいと思います。

一応、事前に釈明しておきますと、文中で「打つ価値なし」とかズバッと言っちゃってますが、別にディスってるわけではありませんので。あくまで俺の独断と偏見からなる個人的見解ですので、記憶の片隅に残しておく程度にしといてください(笑)
あと、感染経路や症状や何かは、厚生労働省検疫所FORTH(http://www.forth.go.jp/index.html)のサイトで詳しく解説されてますので、こちらでは主に割合させていただきます。


では行きたいと思います。


・破傷風(Tetanus、Lockjaw)
発症してからの死亡率は成人でも15~60%とかなり高率です。
旅では靴擦れなどのすり傷はつき物ですので、これは接種していく事をお勧めします。よくかからなかったな、俺・・・
1968年(昭和43年)以降の人は幼少時に三種(又は二種)混合ワクチンを接種してますんで、二十歳前半の人なら接種しなくても良いとされています。それを過ぎた方は、免疫記憶のみの可能性がありますので、一回接種で10年有効です。
それ以外の方や、三種混合ワクチンが中断されてた時期もありますので、一応、母子手帳か何かで幼少期の予防接種の履歴を見てから、接種サイクルを医師と一緒に決めましょう。


・A型肝炎(Hepatitis A)
自己治癒できちゃうし、健康体を守っていれば基本発症しなかったりと、予防接種をする価値があるかどうかがかなり微妙。
接種するにしても、日本製は3回接種なのに対して、外国製は2回接種なんで、同じ自己負担なら海外で接種したほうがいいような気がする。


・狂犬病(Rabies、Hydrophobia)
長期の場合は打つ価値なし。はっきり言って予防ではありません。
咬まれる前に接種(これを曝露前接種と呼ぶ)した場合は、していないときより曝露後(つまり咬まれた後)接種の回数が減るだけです。
曝露後接種のサイクルは、接種した当日を0日として0-3-7-14-30-90日の6回ですが、曝露前接種をして6ヶ月以内のときは当日と三日後の2回のみ。曝露前も曝露後も使うワクチンは同じなので、ワクチン代は同額となります。
間違っても「予防接種したから大丈夫」なんて思わないように!


・黄熱病(Yellow Fever)
イエローカードの提示を求められる国は、主にアフリカと、南米でフランス領ギアナぐらい。ただ、黄熱リスク地帯を滞在した場合は、ブラジルやボリビア、ペルーなどで提示を求められることもあります。
が、日本から接種してイエローカードを取得していく価値はほとんどありません。
いきなり提示国に行くなら話は別ですが、通常は周辺諸国で安く又は無料で予防接種が受けられます。イエローカードの作成に5ドルほどの手数料が必要になる場合もありますが、ワクチン代は無料のところがほとんどです。
実際、コロンビアのボゴタ国際空港ターミナルのすぐ隣の検疫所では、ワクチン代からイエローカードの作成まで全て無料でできます。他にもベネズエラのシウダー・ボリーバルの空港も予防接種を無料でやっていました。


・B型肝炎(Hepatitis B)
血液や体液を媒して感染する、いわゆる性感染症。
まともに旅をしてたらまずかからないはずです。



これらの他にも、日本脳炎やポリオ、コレラ、腸チフスなどが上げられますが、流行地が限定的ですので、かならずしも日本で予防接種を受ける必要はないと言えます。理由は、黄熱病のところでも触れたんですが、流行国の近隣国なら予防接種が受けられるからです。

こういう記事を書いといてなんですが、俺は日本から出るときは一つも予防接種をしませんでした(笑)破傷風は盲点でしたね、今思えば・・・

これら感染症の症状は特有のものも多いので、これを機に主だったものは覚えていくことをお勧めします。
あと、もう知ってるかとは思うんですが、マラリアの予防接種はありません。抗マラリア剤が予防薬や治療薬として使われますが、流行地によって薬の成分が違いますんで使い分ける必要がありますし、副作用があると言うことで有名です。



いかがだったでしょうか?
まぁ役に立ってないでしょうけど・・・
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