昭和の末期。まさに80年代の特撮ヒーローの総括ともいうべきヒーロー番組があった。脚本・アクション・映像技術など、すべてを総括したかのようなこの番組は今見ても面白い。
仮面ライダー・戦隊・メタルなどの東映特撮番組の80年代のしめくくりにふさわしいのがコレ。
仮面ライダーBLACK・RX。同じ俳優が主人公を2年続けて演じたのも珍しい。
前作「仮面ライダーBLACK」が原点回帰的な作品で怪奇色の強く、ストーリーも重い感じのするものであるのに対し、続編の「BLACK・RX」はそれとは対照的に派手で明るい感じがした。
アクションの充実・映像技術・配役の増員など、見ごたえはあった。番組終盤の全ライダー集結編は見事な内容だった。まさに80年代特撮の総括的番組になったと言える。
この番組が終わり、ライダーシリーズが以後10年間放映されることがなくなった理由はなんと…
当時大人気だった某バラエティ番組での仮面ライダーパロディコーナが原因らしい。「BLACK・RX」を製作していた東映がこのバラエティ番組のせいで仮面ライダーシリーズを製作するのが馬鹿馬鹿しくなったとして、「BLACK・RX」以後の仮面ライダーを作らなくなったという。
当時、「BLACK・RX」とともに上記のパロディコーナーの両方を好んで見ていた私からすれば、複雑だ。このパロディ番組も確かに面白かったし…。
ともあれ、「BLACK・RX」についてはまだまだ語り足りないからまたいつか…。