【レッスンは、「分かりやすく」「効率的で」「できるかぎり安く」なければならない。】


7年程前、スクール生に某航空会社の方がいらっしゃいました。
その方は元パイロットで、一線を退いた後はパイロットの育成をされていたそうです。


いわば飛行と指導のプロフェッショナル。

そんな方に僕みたいな小僧がパラグライダーを教えていたんですねー。
恐れ多いですねー。


プロの目から見たら、僕のレッスンを「いまいち」と感じてたと思います。
それでもレッスンはとても真剣に受けてくれていました。


レッスンが進むと色々お話するようになり、まぁ~色んなことを勉強させて頂きました。

特に「指導方法について」は、かなり掘り下げて聞かせて頂いた話の一つです。
その中で出てきたのが冒頭の言葉です。

【レッスンは、「分かりやすく」「効率的で」「できるかぎり安く」なければならない。】


その1■分かりやすく

・生徒が知らない言葉を使ってはいけない。
・生徒が理解できていないのは、指導者の責任。決して「教えたつもり」になってはいけない。


その2■効率的に

・生徒の労力がなるべく少なくなるように指導しなければならない。
・ステップアップのタイミングを的確に判断しなければならない。


その3■できるかぎり安く

・無駄なお金を使うことが無いようにしなければならない。
・費用対効果が最大になるようにしなければならない。


なるほど。
自分が教えてもらう立場であれば、きっとこういったことを求めると思います。


それから僕は、「レッスン」は「交通手段」に似ている、と思うようになりました。


交通手段はいろいろあります。
目的地までどの方法を選ぶか。 どれが最善なのか。


意味なく遠回りしたり、乗り換えが多いようではいけません。
方法が何であれ、お金と時間は無駄がないように使うべきです。


レッスンでも目標を設定し、最良の方法で導いていけるようになりたいと考えています。


【レッスンは、「分かりやすく」「効率的で」「できるかぎり安く」なければならない。】
 
そして楽しくなければならない!!


ソラトピアのインストラクター陣で考え抜いたレッスンは、初心者の上達にバツグンの効果をもたらせています。

「良いレッスン」にまた一歩近づけた気がしています♪

向上心を忘れず、まだまだブラッシュアップしていかなければ!!



















ひさびさに地震がありました。

長かったし、結構揺れました。それでも発表は震度4。

震災後、ボランティアに行った石巻で体験したのは震度6でした。
自衛隊に誘導されて、夜の大学校舎で不安な数時間を過ごしたことを思い出しました。

平穏が続いていた被災地の皆さんも、また不安な夜を過ごすんだなぁ。
今回の地震で被害が無く、みんながまた復興について考えだすきっかけになればいいな。

また何か形で支援ができないか、考えてみよう。
なんだかんだでもー10年くらいの付き合いになるでしょうか。
いろいろ話しをするようになったのはここ3年くらいですが。

奴と呑んで話しをするといつも口論になりました。

「コンペシーン(大会)を盛り上げて、世の中にアピールしたいんだ!」
「まず底辺を広げることだろ?!現場がしっかりしてないと!」

いっつも平行線です。

まぁ、目指しているものが違いますからね。
どちらが間違っているとか、正しいとかは無いのは分かっています。

扇沢さんの2度のX-ALPS参戦はパラグライダーの認知度を大きく上げてくれましたしね。
スタープレーヤーが出てくれば業界も盛り上がります。

ただ自分にはそれができないので、現場を重視していこうと思っているんですね。


先日も彼と少し話しをしたら、お互いの方向性がはっきりしたので良い役割分担ができました。

自分は「空への入り方を教える人」

彼は「空の可能性を広げていく人」


インストラクターを辞めた時は、数少ない同世代として非常に残念でした。
それでも最近はメキメキと力をつけ、プレーヤーとして素晴らしい活躍を見せています。
先日、世界トップチームの一員にりました。これは凄いことですよ!

ベクトルは違えど、思いは同じ。
このスポーツの可能性を信じている者同士、彼にはエールを送り続けたいと思います。

さて、自分はどれだけの人にパラグライダーを知ってもらえるか。
これからが本番です。
まずは新ショップ本格オープンに向けて準備を頑張らなくては!

I'LL BE there !!
こんばんは、殿塚です。

パラグライダーを初めて12年になります。
ここ1ヶ月、たくさんの方とお話をする機会がありました。
何回もパラグライダーの話しをしていて、少し頭の中の整理ができたのでまとめておこうと思います。


- 30歳で辞めようと思ってました。-


インストラクターの仕事はとても喜びに溢れる仕事です。
子供とタンデムをすると、空中で目をキラキラさせて喜んでくれます。
初飛びで無事に着陸した女性は、涙を流して感動していました。

「空を飛ぶなんて、素敵なお仕事ですね~!」
多くのお客様がそう言ってくれます。インストラクターとして嬉しい、楽しいひとときです。


その反面、大変なことも沢山あります。

インストラクターは、フライトする皆さんの命を預かる仕事です。

飛ぶのに慣れている方は「そんな簡単に死んだり怪我したりしないでしょ?」と思うかもしれません。
実際に大事故はほとんど起こりません。
でも油断をすると、自分の管理下で「人が死ぬ」ことがありえる仕事なのです。

十分注意しているにもかかわらず、うっかりと危険な領域に足を踏み入れてしまうこともあります。
その度にインストラクターはハラハラして、何とか無事であることを祈るばかりなのです。


そんな風に神経をすり減らしながら行なっている仕事ですが、小さな業界ですし不景気の影響もあり、雇用状況は決して良いものではありませんでした。
「自分は飛ぶのが好きだから。」「お客様に感動してもらえるのが自分の喜びだから。」
そういった「思い入れの強いインストラクター」によって支えられている。そういう業界なんだと感じています。


宇都宮では週末になると、一日20名~40名という数の体験をこなし、講習場を走り回っていました。
つくばでは教員資格を取り、スクール生の指導に力を入れました。
白馬では8月だけで100回以上のタンデムフライトをこなし、飛びまくりました。
大佐ではイベントを月一で開催し、仲間と過ごす楽しさを共有してきました。

いろんなエリアを渡り歩き、各エリアの良い点や見直すべき点を知ることができました。

「ここであれをやれば。」「こうすればもっと上手くいくはず。」
そんなコトを考えながらやってきました。
しかし、自分の力では現状を打破することができず、諦めようとしていたのです。


「30歳という年齢は転職の一つのライン。普通の仕事をしてお金を稼ぎ、休みの日はスクールのお手伝いをしてお客様に喜んで貰えればいいかな。」


ここ数年でみても、業界を去っていったインストラクターは沢山います。
みんな、それぞれ似たような思いを抱え、離れていったのだと思います。




それがどういう訳なのか、自分はこの業界に留まることになり、ADVANCEという老舗メーカーも扱うようになってしまいました。


いつからか、「普通に就職するより、パラグライダーを仕事にしていけってコトか。そうゆう運命なんだな。」と思うようになりました。
それからは腹をくくり、10年後の、次の世代のパラグライダースクールを夢見て、それを実現する為に勉強してきました。


今日まで、大変なことが沢山ありました。。
正直、心が折れかけたことも何度もあります。

しかし幸いにも良き理解者に恵まれ、妻の助けもあり、心ある人の支えの中で何とか踏ん張ることができています。

フィールドジョイという会社は設立してたった3年という、まだまだ未熟な会社です。
時にはご迷惑をお掛けしたり、不安を与えてしまうこともあるかと思います。
それでも、「お天道様に顔向けできないようなことはしない。」そういった信念を持って仕事をしてきました。
なので、これからも胸を張って仕事をしていきたいと思います。


図らずとも、今までとは違う新しいことに挑戦すべき状況になりました。

色んな場所で思いつき、ため込んできたアイデアがあります。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、将来に向けて小出しにしようと思っていたアイデア。
そんなアイデアの数々を、出し惜しみすること無くこれから実践していきます。

急激な変化に戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、僕も必死に動き出さないといけないのです。
殿塚がどんなものを作り上げていくのか、そっと見守っていてくれたら幸いです。


皆様のご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。