まだまだと言う主治医 | アラフィフ主婦の日常

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前立腺癌の父親を1月に見送りました
闘病・介護
その後の事
パート探し
大学生と浪人生の子供の事等、
日常を書いています

診察室に入ると

体調はどう

という医師の言葉から始まる

 

父親は

こんなもんかなと思います。

抗がん剤の後は2週間位しんどかったのが

今回は20日間しんどいです」

 

体調を聞きながら、

「ウオーキングは?」

と聞いてくるので

 

「毎日7000歩は歩いてるけど

点滴の後はしんどくて、4〜5回休憩をはさんでます

 

「しんどい時も歩いてんの?

しんどい時は、無理したらあきませんわ」

 

「1人暮らしで、体力維持が欠かせないんです。月の半分は副作用でしんどくて、せめて6週か8週位あけれるといいですけど、そうすると進行しますしね」

 

どっちにしてもしんどいのであれば

出来るところまでする以外になく

出来るだけQOLを維持するしかない


父親も、もう分からないと言い

主治医の言う通りにしている

 

「採血結果、あちこち悪くなってきてますけど、いつまで出来るんでしょうね」

 

主治医が机のPCにあるPSAの結果を

去年〜今月までに絞って見やすくしてくれ


「去年の7月にカバジタキセルを始めて

PSAが下がった時もあったけど

敗血症になったりで間隔も空きました」

 

「ただ、PSAが30くらいで通院がしんどい人もいれば、2000あっても元気な人もいます

まだまだ。

しんどかったら、抗がん剤は出来ませんわ」

 

ベッドにいる父親は

ランマークとリュープリンの皮下注射を受けます


「〇〇さん、今日は元気そうやし

抗がん剤しよか」

 

「分かりました、今日も頑張ります

お腹の注射は痛いから腕にして」

 

「薬が入るときは痛いけど、

これは、まだ針が細いです」


結局、腹部に注射をされながら

帰宅が遅くなるから早く行こう

という素振りを見せる父親を横目に

 

「今の薬が使えない場合、

次の薬で副作用の少ない薬って何になりますか」

(いつか聞こうと思っていた事です)

 

「〇〇さんはホルモン療法が効きにくいタイプなんやけど、まだ使ってない薬は2種類あります。

効き目はどっちもどっち、副作用からしたらザイティガかなあ」

(なるほど....ふうん🤔)

 

医師と看護師にお礼を言いながら

父親はその日も化学療法室に1人で行き

私はそこで別れ

紛失した携帯電話を探しに実家に行きました

 

暫くは副作用で倦怠感などが続き

家事などの手伝いを申し出るも、

父親はまだ大丈夫

といって何も言ってこない


遠慮をしているのが分かるので

私も、今の距離感を保っています

 

次男の大学受験まで見届けたいらしいけれど

それまで持つのだろうか