あの日のシャーロッツビル | 田舎モンが出戻った

田舎モンが出戻った

12年に渡るアメリカ田舎暮らしを中断し、サンフランシスコに2年滞在した3児のハハ
そしてまた東海岸に戻ってきたものの、下のムスメは日本に留学・・・空の巣症候群にかかってしまうのか???

日本から帰ってから1週間ほどして

ダンナとワタシは公務で五大湖周辺の街に行っていた

 

そこへ大ボケ兄がこれからCharlottesvilleへ行くから

幸運と安全を祈っておいて~と

メッセージが来た

 

日本でもニュースで取り上げられていたあの日である

大ボケ兄の働くテレビ局から

レポーターとカメラマン数組がバージニア州シャーロッツビルへ

送り込まれていたらしい

 

ワタシらは公務の合間合間にネットで事態の進捗をチェックし

ヤツからの連絡を待っていた

 

 

ご存じであろうがその日はある白人至上主義者が

車を暴走させて1人が死亡、10数名が負傷している

 

ヤツはその時元KKK最高幹部のD・デュークのスピーチを取材中

KKKのメンバーに取り囲まれていたと言う

 

 

日本人ハーフの大ボケ兄とラティーノのレポーター

これ程までに身の危険を感じたことはなかったらしい

 

あのオレンジクソ爺が選挙戦に出てから

こういった人種差別を容認するような行為が

表立ってきたことをひしひしと感じる

クソ爺派は人種差別を悪化させたのはオバマ政権だと言う

奴らは自分たちに都合が悪いことは

全てオバマやクリントンに擦り付けるので質が悪い

 

 

そうやって前政権を責め続け

メディアをフェイクと言い続けることで

支持者をどんどん洗脳して行っている

これはユダヤ人を追い込んでいったナチスと同じ手口らしい

 

確かにもともとから人種差別は存在していた

でもそれを容認しない派がマジョリティになって来ていたのに

クソ爺が出てからは

『大っぴらに人種差別してもいいんだ』という考えが

その一部の白人たちの間に広まっているのだ

 

 

そしてアホな白人の若い人たちが面白半分に

白人至上主義者たちとパレードするようになったりしている

この風潮がどんどん激化していくのだろうか

 

大ボケ兄がシャーロッツビルにいると言うことを

一緒にいたダンナの同僚の奥様達に話すと

1人はロバート・E・リーの像を除去することに対して

(これに反対するために白人至上主義者たちが集まった)

『歴史の一部なのに・・・』

と否定する様子を見せた

(もちろん彼女は金髪碧眼・クソ爺支持者)

 

 

像を除去することは歴史をかき消すことではない

その一部の醜く恥じるべき歴史を美化しているものを取り去るだけだ

大体その南軍の指揮官たちの像は

美化することを目的として建てられたものが多いと聞いている

だったら撤去すべきが当たり前ではないのか

差別はどんな形においても許されるものではないのだ

 

と言いたいことはたくさんあるが・・・

 

 

大ボケ兄とレポーターは怪我をすることもなく

催涙ガスを少し浴びただけで無事にその取材を終えた

 

がこれで終わりではない

ヤツが住む街には南部の指揮官の像がたくさんあり

毎日のようにそれに関する事件が起こっているらしい

発砲事件も増えている

とにかく毎日無事に仕事をやって行けますように・・・

 

(写真は全て大ボケ兄が撮って来た映像から)