



2016年に
『障害を理由とする差別の解消の
推進に関する法律』が定められました。
会社や学校での
『合理的配慮』を
行えるようになりました。
当時の課題は
『合理的配慮』というものが
障壁に応じたサポートを
可能な範囲で行うことだと
浸透させていく
という状況でしたから
会社や学校に
当事者が申し出ても
お決まりの
『前例がない』という返答を
受けることになっていたでしょう。
2022年になり、
『合理的配慮』
『多様性』という言葉が
かなり浸透して来ました。
しかしながら
相変わらず
当事者が配慮を申し出ることから
スタートしているのが現状です。
会社が既に
そのような対応をしていると
耳にすることがあります。
SDGsの影響で
ようやく浸透するかもしれない
と思っていますが
教育現場に於いては
教員やスクールカウンセラーから
保護者に提案するような体制を
整えて欲しいと思います。
昨日、聴いた話ですが
授業を50分集中して聴くことが
難しい高校生が
今までなら
気持ちのリセットの為に
教室から出ていたのに
今は着席をして
絵を描いて過ごしている
というものでした。
通常なら
授業中に絵を描いて過ごすなんて
けしからん
というような反応が
多いと思うのですが
私にも身に覚えがありますけど
面白くない授業は聴いてませんでした。
ノートを書いているから
『授業を真面目に受けている』判定を
受けていただけだと思います。
たまたま私は
『ノート整理』が好きだったので
面白くない授業は
教科書の別のページから抜粋して
こぼれ話を記入したり
年号の追加をして
アレンジノートを作成していただけで
授業を聴いていない
というのは同じなんですよね。
机に伏せて寝てるのも
落書きをしているのも
友達と手紙交換するのも…。
で。
絵を描いて過ごす生徒の担任は
『絵を描いて過ごしても良い』
というルールを
生徒に提案しようとしたんです。
つまりは
絵を描いていても注意をしない
という対応のようです。
そうすればコソコソしなくても良いし、
罪悪感もないという考えです。
先生は
教室にさえいれば出席単位はとれる。
最終は試験結果で進級は決まりますが
出席として扱う為には
気持ちのリセット方法を
『教室から出る』ことから
『教室で絵を描く』に変換することで
本人の利益を増やそうとしている
そう思えました。
来週にでも
合理的配慮とわがままの違い
を書こうと思っていますが
今回の場合、
『長時間大勢の中に居られないので
教室から出て行きますが、
出席扱いにしてください』
こういった申し出は
NGだと思います。
このように
当事者からの申し出
では境目が難しいかもしれません。
当事者視点では
思いつかないことや
今までの常識から外れることを
申し出る時の申し訳ないような気持ち等、
合理的配慮は
ハードルが高いように感じます。
当事者への提案
これをしてもらえることで
かなり楽になることでしょう。
デイでも
できる配慮を今後もしていきますが
早くこんな世の中になれば良いのに
そう思いました。
さて、
美味しいみかんパンも食べたし、
今日も良い一日にしたいです✨
今週もよろしくお願いします