プーチンとロシア軍の狂気は止まるところを知らない。ウクライナ南東部のザポリージャ原

 

発が稼働中に砲撃され火災を起こしたという。稼働中の原発への武力攻撃は人類史上初めての出

 

来事だ。プーチンは本当に狂っている。ヨーロッパ最大規模の原発が事故を起したら、いったい

 

どういうことになるのか?「爆発すればチェリノブイリ原発の10倍以上の被害になる」とウク

 

ライナ側は語ったという。

 

 これは地球上に存在する全人類や生物に対する重大な損害をもたらす可能性のある、恐ろしい

 

愚行という他はない。原子炉が破壊されて、放射性物質が大量に放出されれば、どういうことに

 

なるか?チェリノブイリを経験した国なら容易に想像がつくだろう。ちなみに日本の原発は他国

 

からの攻撃は想定して作られていない。つまり、原発を持つことそのこと自体がリスクだと言え

 

る。

 

 自分の目的を達成するためには、平気で人類の運命をもてあそぶこの行為は、人間の愚かさと

 

倨傲のすべてが詰まっている。日本が強力な空軍力を持っていたら、モスクワまで飛んで行っ

 

て、クレムリンを徹底的に爆撃してやりたいような気持になる。数百万人、数千万人に被害をも

 

たらすような危険なゲームをして自分の力を誇示したい大馬鹿はこの世から消えてもらうしかな

 

い。それくらい常軌を逸した恐ろしいことをしているのがプーチンだ。

 

 

 東ヨーロッパでの戦争とは言え、日本とロシアは国境を接している。核ミサイルのうちのいく

 

つかは日本に向けて装備されていると考えるのが妥当だろう。ロシアの軍事侵攻に正式に抗議し

 

ない中国の核も日本に向いたものはあるに違いない。これから日本では憲法改正を経ての再軍備

 

や核装備が議論し始められるだろう。しかし、これでは日本が核廃絶を目指してきた努力は水の

 

泡になってしまう。核の抑止力に支えれた平和が真の平和でないことを一番体験的に良く知って

 

いるのは日本だが、国際情勢の現実がそれを許さないというジレンマに日本はぶち当たり、結局

 

は自分の国は自分で守るという再軍備の方向に向かっていく可能性が高いと思う。

 

 

 ロシアは全世界から強力な制裁を受けて、完全に孤立し、中国ぐらいしか相手にしなくなって

 

くるかもしれない。ロシアの生き残りは中国次第という状況は日本にとっても警戒しなければい

 

けない状況だと思う。ロシアと中国の軍事・経済圏の一体化のような状況になれば、日本は今ま

 

でのような日米安保の庇護のもとで平和と自由を享受するのは難しくなってくる気がする。日本

 

には多くの中国人労働者が入っているし、多くの土地が中国人によって買収されている。外国人

 

労働者は必要だが、中国人労働者に関しては入国制限をし、少しずつ本国に帰ってもらうのが賢

 

明だと思う。いざ、中国が日本に攻めてきたときは、中国人労働者は一斉に立ち上がるだろう。

 

国内にそういう危険な勢力を大量に抱えるのは現実的ではない。

 

 

 全世界が争うことなく友愛と尊敬の関係で生きることは理想である。しかし、今回のロシアに

 

よるウクライナ侵攻は、国際情勢の現実はそんな理想では通用しないこと示していると言える。

 

ニューヨークタイムズは、今回の侵攻を中国がオリンピック前から知っていて、オリンピックの

 

閉会式が終わるまでは、ウクライナに侵攻しないことを習近平とプーチンで約束したと言う。北

 

京オリンピックの世界の平和と友愛を希望する開会式や閉会式の裏でそのようなとんでもない約

 

束が交わされているというのが、悲しいことだが現実なのだ。

 

 

 とにかくウクライナ国民は何とかロシアの残虐非道な侵攻を何とか食い止めてほしい。原発の

 

占拠や核の使用をプーチンがちらつかせざるを得ないのは、想像以上にウクライナ軍が善戦し、

 

ロシア軍の初期段階の予定が狂って焦っている証拠だと思う。プーチンの思うような結果になる

 

のが悲劇なのか、万一ロシア軍がウクライナに勝てなかった場合に悲劇が訪れるのか(つまりプ

 

ーチンが核のボタンを押す事態)、私には判断が付かない。いずれにしても、21世紀におい

 

て、19世紀のような帝国主義的な侵略が起こってしまったことは事実であり、もう今までの常

 

識は通用しない時代に入ってきていることは確かだということだ。今の若者たち、子供たちが徴

 

兵される時代が来るのかもしれない。

 

 

 劣勢の中、奮闘しているウクライナ国民に平和が戻ることを心より願う。